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■「くるますく」の適用車種は現在国内販売されているホンダのほぼ全車!(※)
(※車種・年式により適用対象外があります。)
●ホンダとホンダアクセスのタッグで生まれた!
季節性ウイルスとは上手く付き合ってきていたつもりだけど、昨年以降、新たなウイルスの猛威が脅威となり、目に見えない菌やウイルスについて改めて慎重な行動や対策を講じているという方も多いはずです。そんな中、自動車業界でも新型コロナウイルスの蔓延防止や医療関係機関へのサポートを、世界中の自動車メーカーやサプライヤーが何かしらのカタチで行っているというニュースを目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
昨年から新型コロナウイルス感染者の陽性患者(軽症者)の搬送車として、前席と後部座席の間にパーティションを設置し、エアコン機能を使い前後座席間の圧力差を利用して飛沫感染を抑制する仕立て車を、全国の自治体に無償貸与しているホンダの取り組みもその一例。安心安全な搬送を可能にする専門機関が使用するクルマはもちろん、安心安全な移動は個人やファミリーでも見直され、クルマのある生活価値に対して改めて注目されることとなっています。
感染対策を施した仕立て車の開発を手がけたホンダとホンダ純正アクセサリーの企画開発を行うホンダアクセスがタッグを組み、「ユーザーに快適で安心安全な移動を届けたい」という想いから取り組んだのが、エアコンのフィルターに後付けでかぶせて使う抗ウイルス用品の「くるますく」。これはもともとホンダ車の個人ユーザーのみならず、最近需要が高まるカーシェアリングを想定した、不特定多数の利用者が使う車内空間の衛生環境をメンテナンスフリーで維持するための研究内容が応用できないかとの着想からはじまったとのこと。
●特殊な表面形状でウイルス飛沫をキャッチしてダメージを与える
ところで、「くるますく」はオーストラリアの研究機関が発表したトンボの羽の物理殺菌技術から着想を得ているのだとか。この羽を拡大してみるとギザギザの細かな突起があり、これがカビや菌に対し物理的なダメージを与えクリーンな状態を保っているのだそうです。そういえばトンボの羽はパサパサな上に独特の触感があり、あれにそんな特性があったのですね。
そしてホンダは以前から、車内の衛生環境を保つ要素技術の研究/開発を行いながら具体的な商品化を模索していたところ、この突起物=ギザギザ形状が物理的に対象物にダメージを与えるというメカニズムから「くるますく」開発のヒントを得ることができたそうです。
具体的にはアルミメッシュにクルマの防錆(サビ止め)のために用いられるリン酸亜鉛化成処理を行うことで、表面にギザギザの突起ができるのだとか。それもギザギザのサイズを大小コントロールしながら処理するのだそうです。ウイルスや菌などのサイズは異なるため、それぞれに物理的かつ効果的なダメージを与えるための処理技術を見出す必要があったのですね。この技術により、車内空間に浮遊しているウイルス飛沫をキャッチしたあとに、特殊な表面形状でウイルスにダメージを与え減少させることができるのだそうです。ちなみにクルマの防錆(サビ止め)と聞いて人体に安全なものなのかという不安を一瞬抱いた筆者ですが、実は薬剤も不使用、生産性や安全性について実績が認められている技術だそうです。
●使い方はフィルターに「カポッ」とかぶせるだけ!
使い方はこのような処理が施されたアルミメッシュフィルターを車両標準装備のエアクリーンフィルターに「カポッ」とかぶせるだけでOK。
「くるますく」は車内を浮遊するウイルス飛沫をキャッチして減少させるアイテムであるため、エアコンは内気循環で使用します。車内の空気がアルミメッシュを通過する際に浮遊するウイルスをキャッチ(捕集)、ウイルスはこのアルミメッシュ表面のギザギザによってダメージを受け減少。風量が“弱”でも15分で99.8%除去できることが、第三者研究機関である北里環境科学センターの協力のもと実施した試験でも認められているそうです。
またこの試験によって、ウイルスのタイプ=エンベロープの有無、バクテリオファージや季節性ウイルスなど4種類を調べたところ、いずれも24時間で99.9%の減少(ISOで決められたテスト方法による検証結果)が確認されています。
●効率的な車内環境を保つ効果も!
しかも「くるますく」には、一般的な抗ウイルス手法であるケミカルな薬剤に頼らないことから、耐性ウイルスなどを生じさせるような生態系リスクも少ないという特徴もあり、環境にもやさしいと言える点は、大人にとっても子どもにとっても嬉しいものではないでしょうか。
「くるますく」は昨年2020年の12月(冬)にマイナーモデルチェンジした新型N-BOXをターゲットとして、先ずは軽自動車向けのサイズから販売をスタートさせ、直後は装着希望が殺到。いまではサイズ展開も進んで現在国内で販売しているほぼすべてのホンダ車(一部車種や年式により適用対象外あるのだそう。詳細はディーラーでご確認ください)にも装着が可能だそうです。
ホンダアクセス高橋さんによると、エアクリーンフィルターにかぶせて使用する「くるますく」は、基本はディーラーでの装着を推奨していますが、個人での取り付けも可能とのこと。ですが、エアクリーンフィルターを取り出すのがちょっと面倒くさそう(というのはあくまでも個人の印象です、苦笑)というかたは、もちろんディーラーでお願いすればいいわけです。
多人数で移動する際に窓を開けるという非効率な車内温度管理/環境を避ける狙いもあり、「ユーザーに快適で安心安全な移動を届けたい」というホンダやホンダアクセスの願いがそもそものスタートにある「くるますく」。これからやってくる冬は、季節性ウイルスが増える時期でもあります。感染対策の1アイテムとして採り入れてみてはいかがでしょうか。
● 「くるますく」価格と車両適用(2021年9月現在)
XLサイズ(価格:8800円):ACCORD、LEGEND、ODYSSEY
Lサイズ(価格:7480円):FIT、FREED/FREED+、STEP WGN、VEZEL、CR-V、CIVIC、INSIGHT、SHUTTLE、CLARITY、Honda e
Sサイズ(価格:7040円):N-BOX、N-VAN、N-ONE、N-WGN
※年式により適用対象外があります
(飯田 裕子)
■くるますくとあわせて使いたい「わさびd’air(デェール)」
くるますくにプラスして、さらなる安心をもたらしてくれるのが「わさびd’air(デェール)」。わさびの抗菌成分によりエアコンからの不快な臭いを抑え、車内を快適に保ちます。
停止後などのエアコンが止まっている時に、バクテリアやカビはエアコンユニット内部の湿気などにより繁殖しやすくなります。 これらの発生を、わさびd’air(デェール)がワサビの抗菌成分をエアコン内に拡散させることで抑え、エアコン作動時に発生する不快臭を抑えてくれるそうです。
使い方は、車両標準装備エアクリーンフィルターの間に挟み込ませるだけなので、同じくフィルターにかぶせるだけのくるますくとの併用が可能。
快適と安心安全の両方を手に入れることができるわけです。
【関連リンク】
・Honda Stories 見えない不安も解消したい!安心と快適を提供する「くるますく」とN-BOX
https://www.honda.co.jp/stories /007/
・ホンダアクセス 「くるますく」商品ページ
https://www.honda.co.jp/ACCESS/nbox/carcaring/kurumask/
・ 「くるますく」用品リリースページ
https://www.honda.co.jp/ACCESS/press/2020/hac2020122402.html
・わさびd’air®(デェール)商品ページ
https://www.honda.co.jp/ACCESS/care/interior/wasabi_dair/
※記事中の価格はすべて税込み・取付工賃別です
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