■ベスビオ火山の大噴火でポンペイの街が埋没
西暦79年の8月24日(日付には諸説あり)、イタリア南部にあるベスビオ火山が大噴火を起こしました。この噴火でポンペイなど周辺の街は火砕流と火山灰で埋没。その大噴火から1500年以上経った1738年、ある農夫が火砕流に覆われたポンペイの遺跡を発見。一瞬にして大量の火砕流に覆われたことから、奇跡的に当時の街の様子がそのままの状態で発掘されたのでした。もちろん人の遺体は消失していましたが、覆っている火山灰の空洞の部分に石膏を流すと人の姿が石像として浮かび上がってきました。悲劇の瞬間、石像として蘇った子供を守ろうとしている母親の姿などは胸を打ちますね。
また1995(平成7)年のこの日、マイクロソフトが開発したWindows95が米国で発売されました。より簡易に、より直感的に操作できることで、3ヶ月遅れとなった11月23日の日本発売の際には、行列ができるほどの大人気になりました。Windows95の登場によって、PCが急速に普及して1人1台の時代に突入したと言われています。筆者は当時マッキントッシュを使っていたので、このWindows95のフィーバーに関しては、残念ながら蚊帳の外でした。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
●歴代マークIIで最も売れた6代目マークII登場!
1988(昭和60)年のこの日、トヨタから6代目「マークII」がデビューしました。マークIIの歴史は古く長く、初代は1968年にコロナとクラウンの中間層をターゲットに「コロナ・マークII」としてデビュー。その後もアッパーミドルのクルマとして進化し続け、4代目のコロナ・マークIIが直線基調のスタイルとピラードハードトップを採用して人気を博します。「ハイソカー(ハイソサエティカー)ブーム」に火を付け、5代目には車名からコロナが取れて「マークII」となり人気は一気に爆発、ハイソカーブームを牽引する中心的存在となりました。
そして、1988年未曽有のバブル景気の真っ最中に登場したのが、6代目マークIIです。基本的には、ハイソカーブームを牽引した5代目のキープコンセプトでしたが、性能や機能、豪華さなどの熟成度の高さによって人気の勢いをさらに加速させました。セダンもありましたが、やはりマークIIの看板であるスタイリッシュな4ドアハードトップが主役でした。
エンジンは、2.0Lの直6 DOHC 24Vが中心でしたが、先代をパワーアップしたツインターボエンジンに加えて、最上級グレードのグランデGにはスーパーチャージャー仕様も設定。また、エレクトロニックディスプレイ、チルト&テレスコピックステアリング、アジャスタブルパワーシート、フルオートエアコン、6スピーカーオーディオなど、豪華な装備も注目されました。
6代目マークIIはバブル景気で加速され、歴代マークIIの中で最も多い販売台数を記録しました。しかしその後、1990年初めのバブル崩壊とともにマークIIの勢いは減速してしまいます。バブリーなクルマという評価もありますが、日本の成長と豊かさを象徴する、高級車を大衆化した貴重なクルマと言えますね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)