早くも現行型プリウスPHVも圏内! 予算200万円で狙えるプラグインハイブリッド中古車6選【中古車】

■人気モデルのPHVがお手頃価格で所有できる!

2020年6月に登場した現行型トヨタRAV4 PHV(プラグインハイブリッド)。新車価格469万~539万円という高価格車でありながら、販売開始後1ヵ月で月販300台を大きく上回る3000台以上の受注があり、受注ストップとなってしまいました。

現在、RAV4 PHVの受注は再開されていますが、Webサイトで納車時期を調べると令和4年2月以降(未定)と表示されており、依然として高い人気を誇っています。そこで今回は人気のPHVながら、予算200万円台で手に入る中古車6車種を紹介しましょう。

●トヨタ・プリウスPHV(先代30系)

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先代のプリウスPHVの中古車ならば約50万円から狙える。

国産車でまず紹介するのは、2011年11月に登場した先代のトヨタプリウスPHVです。30系と呼ばれるハイブリッド車のプリウスをベースとしたプリウスPHVは、1.8Lガソリンエンジンとモーター、そしてリダクションギアを組み合わせたハイブリッドシステム「リダクション機構付THS II」をベースに総電力量4.4kWhというリチウムイオンバッテリーを搭載したPHVです。

満充電時のEV走行距離は約26.4kmを実現。充電分を使い切った後のハイブリッド燃料消費率は31.6km/Lという優れた燃費性能を発揮しています。充電時間は高効率車載充電器の搭載により、AC200Vで約90分、そしてAC100Vでは約180分で満充電となります。ちなみに急速充電のジャックは装着されていません。

ハイブリッド車のプリウスから50kgの重量増となりますが、発進時はモーター駆動によりレスポンス良く加速し、最高速度100km/hまで走行可能です。また、標準の走行モードに加えて、走行シーンに合わせて選べる「エコドライブモード」「パワーモード」を設定。

さらに「EV/HVモード切替スイッチ」により、EVモードに必要な電力が残っていてもHVモードに切り替えることが可能です。

2021年5月2日現在、先代のプリウスPHVの中古車は約109台流通していて、価格帯は約50万~約150万円と、すべて200万円以下で手に入れることができるようになっています。

●トヨタ・プリウスPHV(現行型)

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現行型のプリウスPHVの中古車ならば約175万円から狙える。

続いては、2017年2月から販売されている現行型プリウスPHVです。すでに約280台の中古車が流通していて、価格帯は約175万~約468万円。そのうち、12台の中古車が100万円台のプライスを付けています。

現行型プリウスPHVは、トヨタのクルマ構造改革である「TNGA」を採用したHEVのプリウスと同じ1.8Lエンジンを核としたハイブリッドシステムを搭載していますが、駆動用バッテリーの総電力量は8.8kWhと大幅に向上。さらにPHVシステムの効率化により、EV走行距離を68.2kmまで延長しています。

そしてEV走行最高速度も135km/hまで向上させており、先代モデルに比べて電気のみで走行できる領域を拡大させているのが特徴です。

1.8Lエンジンをはじめ、ハイブリッドシステムの高効率化を施しており、HV走行性能も37.2km/Lと先代モデルより約5.6km/Lも向上しています。充電時間は普通充電の200V 16Aで満充電まで約2時間20分、100V 6Aで約14時間です。さらに現行型プリウスPHVでは約20分で満充電の約80%まで充電可能な急速充電機能も搭載されています。

現行型のプリウスPHVは駆動用モーターに加えて、発電用モーター(ジェネレーター)を駆動にも使用する「デュアルモータードライブシステム」を採用し、パワフルな加速を実現しています。加えて、「駆動用バッテリー専用ヒーター」や世界初の「ガスインジェクション機能付ヒートポンプオートエアコン」を採用するなど、EV走行中にエンジンを始動させない工夫が施されています。

また、外部給電機能は、今回追加した「EV給電モード」を選択することにより、エンジンをかけずに家庭用電気機器が利用可能です。さらにエンジンが作動する「HV給電モード」では、最大1500Wの出力でガソリン満タン状態から一般家庭の2日間程度の電力が供給可能となっています。

現行型プリウスPHVの乗車定員ですが、デビュー時は4名でしたが、2019年4月の一部改良で5名となっています。

●三菱・アウトランダーPHEV

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アウトランダーPHEVの中古車ならば約90万円から狙える。

続いては、国産PHVで最も販売台数が多いと言われている三菱アウトランダーPHEVです。現行型のアウトランダーPHEVは2012年12月に販売開始して、約8年が経過したロングセラーSUVとなっています。

搭載されているPHEVシステムはデビュー当初、2L直列4気筒ガソリンエンジンと、フロントとリアにそれぞれ一基ずつモーターを搭載しています。そして総電圧300V、総電力量12kWhの大容量駆動用バッテリーを搭載しています。駆動方式は前輪をモーターおよびエンジン、後輪をモーターでそれぞれ独立して駆動させる「ツインモーター4WD」を採用。従来の4WDシステムと比べてレスポンスが良く、よりきめ細かい制御を実現しているのが特徴です。

そして2018年に大幅改良を行い、PHEVシステムが刷新されています。従来のPHEVシステムは、搭載されているエンジンの排気量が2Lでしたが、2.4Lと拡大しています。また、PHEVシステムの駆動用バッテリー容量を従来の12.0kWhから13.8kWhに増大するとともに、最高出力を10%向上。さらにリアモーター出力を約12%、ジェネレーター出力も約10%それぞれ向上させることで、EV走行の航続走行距離が65.0kmまで延長されています。

充電時間は普通充電(AC200V 15A)では約4.5時間で満充電となります。また、急速充電では約25分で80%まで充電が可能です。

現在、アウトランダーPHEVの中古車はロングセラーモデルらしく、約522台流通しています。価格帯は約90万~約452万円で、そのうち約125台が200万円以下で購入可能となっています。

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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