■明治9年、「日曜休日、土曜半休」制度が始まる
1876(明治9)年3月12日、官公庁で日曜休日、土曜半休制が施行されました。それまでは31日を除く1と6のつく日を休日としていましたが、欧米と足並みを揃えて同じ制度を導入しました。ちなみに「半ドン」は、その昔皇居で毎日正午に大砲(午砲:通称ドン)を撃っていたため、土曜日はドンとともに仕事が終わることから、半ドンといわれるようになったと言われています。あくまで通説ですよ。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
今から126年前の1895(明治28)年3月12日、ベンツがバス会社へ内燃機関のバスを納車しました。大型乗用車を改造して2.9Lの水平対向エンジンを搭載、最高出力は5PS、定員は8人のバスでした。それまでの馬や蒸気機関車の乗合バスから、内燃機関のバスに置き換わった歴史的な日と言えます。
また、1947(昭和22)年のこの日、イタリアの高級スポーツカーメーカー「フェラーリ」が創業しました。「アルファロメオ」でレースに参加していたレーサーのエンツォ・フェラーリが始めたファクトリーが起源ですが、すぐにレース車の「125S」の製造を開始しました。
フェラーリ創立の翌年1948年には、「166インター」の受注生産を開始、これがフェラーリのスポーツカーの第1号です。その後の「250GTO」など、市販車の成功によって徐々に名声を高めていきましたが、一方でレース活動費などの圧迫によって経営難に陥り、1966年にフェラーリは「フィアット」の傘下となりました。
フィアットの支配下になってからのフェラーリは、高級スポーツカーやGTカーのメーカーとして確固たる地位を築き上げました。
1968年に発売された「デイトナ」と呼ばれた「365GTB/4」は、12気筒エンジンの高性能に加えて美しいスタイルで高い評価を獲得、その後も次々と名車を世に送り出しました。V6エンジンの「ディーノ206GT」や1975年のV8エンジン「308」、1984年のV8ツインターボをミッドマウントさせた「288GTO」、現在でも高い人気の「F40」、「F355」さらに「エンツォ・フェラーリ」、1.6億円の「ラ・フェラーリ」と憧れのスポーツカーは現在まで続きます。
2000万円以下のスポーツカーならポルシェ、2000万円以上のスーパースポーツカーならフェラーリというのが高級スポーツカーの位置づけでしょうか。フェラーリは、なかなか手の届かない憧れのスポーツカーですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)