■長い航続距離を求めるユーザーにパワーアップしたリーフe+を追加
1月23日は、「電子メールの日」です。1(いい)23(ふみ)の語呂合わせの「E文」に由来します。最近は、LINEなどSNSの普及によってEメールの使用量が減っているそうです。さまざまなコミュニケーションツールが出てきて、Eメールはもう時代遅れなのでしょうか。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2019年1月23日、日産は「リーフ」に性能と航続距離を向上させた「リーフe+」を追加設定しました。
新しい電動パワーユニットは、バッテリー容量(エネルギー密度)を現行モデルの40kWhから62kWh に増大し、同時にモーター出力もパワーアップしました。その結果、1回のフル充電による航続距離は、322kmから458km(WLTCモード)まで向上しました。車両価格は、上級グレード「e+G」で473万円、下位グレード「e+X」は416万円です。ちなみに、現行リーフ「G」は400万円、下位グレード「X」は366万円なので、従来仕様に対して50~70万円程度高いです。
2010年12月に登場した初代リーフは、バッテリー容量24kWhで航続距離200km(JC08モード)でした。その後、バッテリーとシステムの改良によって航続距離は徐々に延び、2017年10月発売の「2代目リーフ」では、バッテリー容量が40kWに増強されて航続距離は400km(JC08モード)/322km(WLTCモード)まで延びました。
リーフe+は初代リーフと比べると、バッテリー容量が2.5(60/24)倍、航続距離は2.8倍(運転モードが異なるので推定)に延びています。航続距離は、概ねバッテリー容量に比例しますが、限られた車体の床下に収めるために約10年の間にバッテリー自体のサイズが半分程度にコンパクト化したことが分かります。もちろん、バッテリーのコストも大幅に下がっています。
EVの3つの課題は、高い、航続距離が短い、充電時間が長いことです。リーフe+のように航続距離が458kmまで延びれば、ほぼガソリン車並みとなって1つの課題が解決します。しかし、バッテリー容量が増えれば、必然的に充電時間は長くなります。水を入れたバケツのようなもので、バケツが大きくなれば水を満杯にするのにも時間がかかるのと同じことです。バッテリー容量の向上とともに充電時間を短縮する技術も開発してほしいですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)