■先代モデルから引き継がれたのはアンブレラとスピリット・オブ・エクスタシーのみ
2020年10月5日、ロールス・ロイスサルーンの主力モデルであるゴーストのニューモデルが日本初公開されました。
ゴーストは控え目でミニマル(必要最低限)なスタイル、すなわち「あまり目立ちたくない」というユーザーに受け入れられ、ロールス・ロイスの116年の歴史において最も多い販売台数を記録しました。
そこで、ここでは控え目でミニマルな新型ゴーストで見つけたロールス・ロイスならでは!という7つの装備、言わば「必要最小限の装備」を紹介しましょう。
まず一つ目は、左側のリアドアに内蔵されたアンブレラです。これは数少ない先代ゴーストから受け継がれたアイテムであり、ロールス・ロイスすべてのモデルに搭載されています。
続いて2つ目、先代ゴーストから受け継がれているアイテム「スピリット・オブ・エクスタシー」です。
これは、新型ゴーストのボンネット前方に装着されている羽根を広げた精霊像のことで、「フライング・レディ」とも言われます。ボンネットを開けると自動的に下に下がります。
新型ゴーストの室内の天井は「スターライト・ヘッドライニング」と呼ばれる星空のような演出が施されています。LEDの照明が光るだけでなく、たまに流れ星が流れることもあるそうです。これが3つ目の装備です。
4つ目の装備は最近のロールス・ロイスのモデルにはセルフ・クロージング・ドアが採用されています。さらに新型ゴーストではリアのピラーに設置されたボタン押すだけで、ドアを開けてくれるパワーアシストが装備されています。
また、後席に座った人が移動時間も快適に過ごせるようにフロントシートのシートバックには、モニターとボタン一つで操作できるテーブルが用意されています。これが5つ目の装備。
そして6つ目のリアシートの中央部にはワインクーラーそしてシャンパングラスを2個収納されています。これぞ、ショーファードリブンの極みと言える装備でしょう。
7つ目の装備は、走行中でもロールス・ロイスのロゴが正体となるホイールキャップです。
我々としてはホイールを撮影するときにマークを合わせなくて済むのでラクチンですが。これもロールス・ロイスらしい装備の一つです。
これまで、アナログメーターに拘っていたロールス・ロイスですが、新型ゴーストでは液晶パネルに変更されていても、アナログメーターで表示しています。こういったこだわりがロールス・ロイスの美学と言えるのかもしれません。
(文/写真:萩原文博)