■制限付きながら観客動員での開催
8月29日〜30日にツインリンクもてぎで開催となったスーパーフォーミュラ開幕戦。
今シーズンの開催にあたっては、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止の観点からレースフォーマットを大幅に変更し、予選と決勝を1日で完結させる1day開催され、決勝レースもタイヤ交換義務などを廃して通常より短いレース距離で行われることになりました。
このスーパーフォーミュラー開幕戦、今年開催されたモータースポーツの主要レースでは初めての観客動員開催となりました。
観戦については継続してレース観戦ができる環境を守るため入場者数を制限したり、観戦者とエントラントとの接触を避けるためにパドックへの一般観戦者の入場禁止やピットウォークを行わないなど、徹底した感染拡大防止策を講じての開催です。
全体的な人数制限がなされた上にグループ単位でのソーシャルディスタンスと確保ということでスタンドはまばらとなりますが、観客が動員されている様子は今シーズン初めてのもの。
ガラス張りのVIP席や最終コーナーのテラス席にも観客が入ります。またコースサイドのエリアではテントで日よけを作りながらの観戦スタイルも見られます。
大きな旗や歓声での応援も制限されているために、選手やレースクイーンの熱心なファンの方々は応援横断幕も持ち込んでの応援をしています。
いつもは観客、スタッフ、レースクイーンなどでごった返すレース直前のスターティンググリッドですが、メカニックなどのチームスタッフと報道関係者、40名余りのVIP席の観客のみに入場を絞ったグリッドウォークとすることで密集することを避けています。
レースクイーンはスターティンググリッドには入らず、ピットロードからスターティンググリッドを見守ります。
ピットウォークなどの選手などと触れ合えるようなイベントは一切行われず、またレースクイーンステージなども無い等かなり制限された状態での観戦となりますが、観戦をされた方はどの様に感じているのでしょうか?
実際にツインリンクもてぎで観戦をされた方にtwitterのダイレクトメッセージ機能でお話をうかがいました。
「コースサイドのみでの観戦となったのでもっと近づきたいしマシンや選手も間近で見たいという欲求はありましたが、実際に客席からレースを見るとやっぱり音の迫力で興奮する自分に気づきます。制限された中での開催がいつまで続くかわかりませんが、コースサイドでレースを観ることが出来るならこれくらいの制限は我慢できると思います。」
無観客開催で開催時期を早めたSUPER GTとは違って、制限付きながら最初から観客動員を行い、またSUGOやオートポリスなどでも開催するスーパーフォーミュラは、このコロナ禍にあって生のレースを体験できる貴重なイベントとなっています。
この貴重な観客動員開催を継続できるように、観戦者や関係者も一丸となってルールやマナーを守ってのサーキット来場を心がけていきましょう。
(写真・文:松永和浩)