塚田勝弘 
■スタイリッシュな内外装が魅力だが、日本への輸出は？
三菱自動車は2024年2月5日、インドネシアの乗用車生産拠点「ミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシア」で生産されている新型コンパクトSUV「エクスフォース」の輸出を開始したと明らかにしました。
エクスフォースは、全長4390×全幅1810×全高1660mmで、1.5Lエンジンを搭載。
「Silky ＆ Solid」をコンセプトとしたデザインが採用され、エクステリアは、スタイリッシュで力強い造形が印象的です。内装の質感も高く、先進性のある洗練された雰囲気が漂っています。
また、三菱自動車らしく荒れた路面でも安心のクラストップレベルとなる222mmの最低地上高が確保されているほか、同社初採用のウェットを含む4つのドライブモードも用意。
ボディサイズ的にも日本で発売されれば人気が出そうですが、日本への導入はアナウンスされていません。もしかしたら、法規などへの対応も必要になるのかもしれません。
なお、同工場では、パジェロスポーツ、エクスパンダー、エクスパンダー クロス、コルト L300、ミニキャブEV（現地名L100 EV）が生産されています。
エクスフォースの輸出を記念した式典は、首都ジャカルタ市から北に約10kmに位置するタンジュンプリオク港で行われ、インドネシア政府や日本政府など多くの来賓や同社の関係者が参列。
今回はベトナムに輸出され、今後はフィリピンなど他のアセアン地域をはじめ、南アジア、中南米、中東、アフリカにも順次展開されます。
式典で三菱自動車の加藤隆雄社長は、「インドネシアの生産拠点から輸出することを誇りに思います。今後も様々な地域に輸出することで、さらにインドネシア経済に貢献するとともに、インドネシア自動車産業の発展に寄与していきます」とコメントしています。
三菱自動車は、2023年12月に海外拠点として初めて軽商用EV「ミニキャブEV」をインドネシアで生産を開始。今後も時代と需要に柔軟に対応する生産供給体制を構築するとしています。
（塚田 勝弘）
