■価格は350万円台〜。1970年代初頭のアルファロメオ「モントリオール」を彷彿させるCピラー
フォルクスワーゲンは、次世代コンパクト電動ハッチバック「ID.2」を23,000ユーロ(約350万円)から発売、2026年に導入することを正式発表するとともに、そのティザーイメージを公開しました。
ID.2は、2021年のIAAで発表された「ID.ライフ」、2023年3月にワールドプレミアされた「ID.2オール」の市販型とされ、事実上ICEモデル「T-Cross」の後継モデルとなりそうです。
そのため市販型車名は「ID.2x」や「ID.2 Cros」なども候補に挙げられているようです。
ただし、同ブランドがIDのネーミング戦略を廃止すると報道されていることから、これはID.2が2026年に登場するまでにその計画が実行されなかった場合の話となります。
公開されたティザーイメージからは、完全に丸くもなく、完全に正方形でもない、大きくフレアなホイールアーチが明らかになっています。
また丸みを帯びたノーズ、鋭いLEDデイタイムランニングライト、スポイラーを備える緩やかに傾斜するルーフラインからは、同ブランドがレンジローバー「イヴォーク」の廉価版を作ろうとしている雰囲気さえ感じます。
しかし一番目を惹くディテールは、セグメント化されたCピラーでしょう。これに似た処理は、すでにID.Buzzに見られますが、1970年代初頭のアルファロメオ「モントリオール」のスラットをも思い出させます。
ただし、Buzzのようなプラスチックのトリムなのか、モントリオールのような物理的なスラットなのか、あるいは初期のモントリオール・コンセプトのような小さなガラス窓なのかは明らかではありません。
市販型のキャビン内には、12.9インチのタブレットスタイルのインフォテインメントシステムと10.9インチのデジタルゲージパックが期待できるといいます。システムはフロントにひとつのモーターのみを搭載して前輪を駆動、38kWhと58kWhのバッテリーを提供すると見られます。
発売されれば、ヨーロッパで最も手頃な価格の電気SUVの1つになると予想されます。