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■2回目の参戦で、心にもちょっと余裕があったフォーラムエイト・ラリージャパン2023
●昨年経験したからこそ、改めて分かったレッキの大切さ
元SKE48・梅本まどかです☆
2年連続でラリージャパンに参戦でき、あきらかに1回目と2回目の差を感じました。
去年は初めての事ばかりで、3日間連続でのレッキ(コースの事前下見走行)に対する不安、世界選手権ならではの規則に対応できるのかなど心配な事がたくさんありました。
でも、今年は去年の経験があったのでいろんな予測ができ、やりやすかったなぁと感じるポイントが沢山あったのです。チーム内での会話でも「去年○○だったから〜」と、チームみんなで認識する事ができました。
実際にSS(スペシャルステージ)として使用された道も、岡崎SSS(スーパースペシャルステージ)と豊田スタジアムSSSは初めての場所でしたが、設楽と恵那以外のSSはほぼ同じ。設楽と恵那は少し新しい場所があり、途中からは一緒という内容でした。
なので、去年のペースノートを基に半分以上レッキをする事ができたのです。
村田康介選手も「やっぱりペースノートありきで作るのと全然疲労感が違うね」と、終わったあとに話していました。
ラリーをやる上で、レッキで削られるエネルギーは凄まじく、頭もフル回転なので、知っている道なだけでなく、去年のペースノートがあるだけでホントに違ったなと感じました。また、ノートだけではありません。実際に去年走った事で、ここでタイヤ交換ができる、ヘルメットを被れるなどの情報も記憶としても残っていたので、段取りがしやすいのです。
そう思うと、ラリーをやるうえで、経験値の大切さを改めて感じました。
●昨年のリベンジ、それは…五平餅を食べること♪
今年も各SSで、レッキできる時間まで余裕があると、みんなでお喋りしている場面もありました。新井敏弘選手や眞貝知志選手、勝田範彦選手など、道の話やレッキ車の話など盛り上がっていました♪
ある時に、勝田選手と相原泰祐選手のウェアが似ているという話から、新井選手が「このロゴの色変えればいい」など何故かファッションチェックしていたシーンも(笑)。
トヨタ×スバル×ダイハツトークも盛り上がり、こういう時間がとても楽しくていい思い出です。
あと、頑張ったご褒美として、去年食べられなかった五平餅も食べられました♪
新城SSの前に通る「道の駅つくで手作り村」。ここで新城SSのレッキオープン時間まで休憩をしたのですが、さっそく村田選手は五平餅の方へ歩いていき「今日はやっとる。リベンジやー♪」と、テンション上がっていました。
去年はお休みだったため、三河フランクを食べていた所に海外の方たちが来て一緒に食べたのですが、今年は私たちの食べているのを見て相原選手が買いに行っていました(笑)。
この五平餅、めちゃくちゃ美味しいので、近くに行くことがあればぜひ食べてもらいたいです!
ちょっと焼くのに時間がかかるので、急ぎの時はNG。私たちもレッキオープン時間に間に合うかな?と、ちょっとソワソワしましたが、全然余裕でぺろっと食べて落ち着いてからレッキも出来たので、凄くいい休憩になりました。
地元を味わいながら戦える! ラリーのいい所ですよね☆ 去年のリベンジができて良かったです♪
レッキをした時に、いつもSS毎に印象や本番を走る前に伝えたい事を聞くのですが、ほとんど去年と印象が変わらなかったのもいいポイントでした。少し落ち葉やコケなどのある場所、ない場所が変わっていましたが、そのままで行けたのも大きなポイントでした!
●村田選手の愛車でレッキ
ちなみに、今回の私たちのレッキ車は村田選手のマイカーGRヤリス。「同じGRヤリスでもやっぱり違うなぁ」と、本番車に乗ってから呟いていたのも面白かったです。「マイカーの方が快適♪」って、なぜだか幸せそうに話していました(笑)。
レッキの日は全て晴れで、今年は楽できた分、凄く楽しめました♪
あ! そうそう。去年、側溝に落ちた場所を通る時も、レッキの時は「ここだ!」と喋りながら通過。村田選手は、停まって写真まで撮っていました。
「レッキ中だけどなぁ」と思いながらも、こうした思い出を積み重ね、リベンジできるって、今まであまり意識したことがなかったので、私にとって嬉しくも成長している感覚にも繋がりました。
レッキって大変だけど、やりがいがあって好きだな!とも感じました。
さて、次回はリエゾン区間についてです☆ お楽しみに♪
(梅本 まどか)