ヤマハの1000ccスーパースポーツ「YZF-R1/R1M」に2024年モデル登場。カラーやロゴまわりを刷新

■車名ロゴの配色も変更し質感をアップ

ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)は、1000ccスーパースポーツの「YZF-R1M ABS(以下、YZF-R1M)」および「YZF-R1 ABS(以下、YZF-R1)」の2024年モデルを2024年1月12日に発売することを発表しました。

2024年モデルのYZF-R1 ABS(ブルー)
2024年モデルのYZF-R1 ABS(ブルー)

独自のクロスプレーン型クランクシャフトを備えた997cc・水冷4ストロークDOHC直列4気筒エンジンを搭載し、1998年の販売開始から世界中のスーパースポーツ市場を牽引してきたモデルがYZF-R1と上級モデルのYZF-R1M。

その新型では、卓越した動力性能などはそのままに、カラーリングやロゴまわりを変更し、スポーティなフォルムにより磨きを掛けていることがポイントです。


●200PSの高出力ながら自在に操れるマシン

YZF-R1は、ヤマハ製モーターサイクルのフラッグシップモデルとして1998年に欧州仕様車の販売を開始、国内には2009年より導入されている1000ccのスーパースポーツモデルです。

2024年モデルのYZF-R1 ABS(ブラック)
2024年モデルのYZF-R1 ABS(ブラック)

2輪レースの最高峰MotoGPで活躍するワークスマシン「YZR-M1」などで培ったテクノロジーを投入。ワインディングなどの公道ではもちろん、サーキット走行でも卓越した走りを体感できる真のスーパースポーツと呼べるモデルです。

2020年にビッグマイナーチェンジを受けた現行モデルでは、エンジンに最高出力200PSを発揮する997cc・水冷4ストローク4気筒を搭載。ヤマハ独自の「クロスプレーンコンセプト」に基づいて設計されたパワーユニットは、アクセル操作だけで車体の自在なコントロールさえ可能なことが魅力です。

また、より自然なスロットル操作感をもたらすライドバイワイヤー機構の「YCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)」を採用することで、軽量化と同時に優れたアクセル操作感を実現します。

さらに、ブレーキ圧力を制御することで最適なブレーキングを実現する「BC(ブレーキコントロール)」と、走りに大きく影響するエンジンブレーキを的確に制御する「EBM(エンジンブレーキマネージメント)」という2タイプの電子制御システムを搭載。BCとEBMが相互に連動することで、自然なフィーリングでブレーキングをサポートします。

2024年モデルのYZF-R1M ABS(カーボン)
2024年モデルのYZF-R1M ABS(カーボン)

そして、これら先進機能と車両重量201〜202kgという軽量な車体などがマッチすることで、俊敏かつ自在なライディングが可能。ラインアップには、スタンダード仕様のYZF-R1と、カーボン素材の軽量カウルなどを採用した上級モデルのYZF-R1Mを用意します。

●YZF-R1Mのバフ掛けアルミ製燃料タンクは継承

そんなYZF-R1の2024年モデルでは、主にカラーリングを変更。スタンダード仕様ではトーンの異なるブルーを組み合わせ、レーシングイメージを強調して印象づける「ブルー」と、メタリックとマットのダークトーンのコンビネーションで造形美を際立たせ、スポーティでありながらカジュアルさも兼ね備えた「ブラック」という2色を設定します。

2024年モデルのYZF-R1 ABS(ブルー)
2024年モデルのYZF-R1 ABS(ブルー)

一方、YZF-R1Mは1色で展開。カーボンとブラックを基調にした配色を継承しつつもグラフィックなどを変更。「R1M」の車名ロゴなどもヤマハのレースイメージ色であるブルーを採用することで、質感を向上しています。

なお、バフ掛けした上からクリア塗装を施したアルミ製燃料タンクは、従来モデルを継承。高い素材感を強調した雰囲気は健在です。

価格(税込)は、YZF-R1が236万5000円で、YZF-R1Mが319万円。前述の通り、2024年1月12日に発売されます。

(文:平塚 直樹

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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