ヤマハ新型125ccスポーツ「XSR125」を早くもカスタマイズ。ネオレトロが加速する注目の2タイプ登場

■アクセサリー装着車やコラボ仕様をチェック

ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)が2023年12月8日に発売することを発表した、新型の原付二種モデル「XSR125」。レトロな外観と高いパフォーマンスを調和させた「XSR」シリーズの末弟となるこのモデルは、特に近年増加している若いライダー向けに開発された注目の125ccスポーツです。

ワイズギア製パーツを装着したXSR125のリヤビュー
ワイズギア製パーツを装着したXSR125のリヤビュー

そんなXSR125の発表会が、2023年11月9日に東京都内で開催されたのですが、会場にはノーマル車だけでなく、各部をカスタマイズした特別な2モデルもお披露目されていました。

1台は、ビキニカウルやアクラポビッチ製マフラーなどにより、カフェレーサー風のカスタムを施している車両。もう1台は、燃料タンクやサイドカバーなどをクロームカラーにするなどのモディファイが投入されたものです。

どちらも、XSR125が持つレトロなイメージをより強調する雰囲気がプンプンで、かなりのかっこよさだったので、ちょっと紹介してみましょう。

●カフェレーサー風味のオリジナルパーツ装着車

1台目は、ヤマハのアクセサリーを手掛ける「ワイズギア(Y’S GEAR)」が手掛けた、純正オプションパーツを装着した仕様です。

ビキニカウルでカフェレサー風味をプラス
ビキニカウルでカフェレサー風味をプラス

ベース車は、まるでガレージでカスタムされたバイクのような風合いを見せる、シルバーの車体カラーを身にまとったXSR125。フロントにビキニカウルを装着しているほか、シングルタイプ風のカスタムシートや、燃料タンクにはプロテクションパッドなども装備しています。

発表会でお披露目された新型XSR125のノーマル車両
発表会でお披露目された新型XSR125のノーマル車両

そのフォルムは、1960年代などのレーシングマシンをオマージュしたカスタムスタイル「カフェレーサー」を彷彿とさせるもの。クラシカルなスタイルのXSR125に、当時のレーシングマシンをオマージュしたようなスポーティな雰囲気を加味してくれます。

マフラーにはアクラポビッチ製のフルエキゾーストタイプを採用。エキパイの美しい処理と、エンド部が絞り込まれた形状のサイレンサーが、よりレーシーなテイストも加味しています。

ちなみにアクラポビッチとは、2輪最高峰レース「MotoGP(ロードレース世界選手権)」や、市販車ベースのマシンで競う「WorldSBK(スーパーバイク世界選手権)」などに参戦するワークスレーサーなども採用することで世界的に有名なスロベニア共和国のマフラーメーカー。スタイルのかっこよさもさることながら、XSR125のポテンシャルをさらに引き上げてくれそうなことが予想されます。

アクラポビッチ製のフルエキゾーストマフラー
アクラポビッチ製のフルエキゾーストマフラー

ほかにもこの仕様では、フェンダーレスキットの装着でリヤまわりがスッキリしていることも印象的。さらに、アジャスタブルタイプのブレーキレバーやクラッチレバー、アルミ製のクランクケースカバーなど、細部に渡るモディファイも施され、かなり完成度が高いことがうかがえます。

これらパーツは、全てを装着した場合の価格(税込)は31万9440円。もし、予算的にいきなり全部が無理でも大丈夫です。それぞれ単体でも購入できるので、ちょっとずつ買い足していき、徐々にカスタムしていくといった楽しみ方ができるのも魅力といえます。

●フルクローム仕様はセレクトショップとのコラボ

一方、燃料タンクなど各部にクロームカラーを施した仕様は、ヤマハとデイトナ・インターナショナルが展開するセレクトショップ「FREAK’S STORE(フリークスストア)」がコラボして製作したカスタムバイクです。

クロームカラーを施したXSR125のカスタム車
クロームカラーを施したXSR125のカスタム車

今回のコラボでは、ヤマハのXSRシリーズの特徴である「ネオレトロ」をコンセプトに、FREAK’S STOREがプロデュースする「モビリティ」と「ファッション」を提案するというもの。そしてモビリティの提案として製作されたのが、このXSR125のカスタム車なのです。

主なカスタム内容は、前述の通り、燃料タンクやサイドカバー、リヤフェンダー、エンジンガードなどにクロームカラーを施していること。また、前後のウインカーもクラシカルなパーツに変更。マフラーには、これも前述したワイズギアのアクラポビッチ製マフラーが装着されているほか、ビンテージ風のカスタムシートも付いています。

マフラーやウインカーなどもカスタマイズ
マフラーやウインカーなどもカスタマイズ

これらのモディファイは、過去のヤマハの名車からインスパイアしたもので、最新の機能とレトロなパーツの融合をさらに深めていることがポイント。XSR125のタイムレスなテイストが、より強調されていることが魅力です。

このバイクは残念ながら非売品ですが、FREAK’S STORE渋谷に併設するギャラリー「OPEN STUDIO」に展示するとのこと(住所:東京都渋谷区神南1-13-1/展示期間:2023年11月18日〜26日)。実車を見てみたい人は、ぜひ一度足を運んでみて下さい。

なお、今回のコラボでは他にも、ファッション提案として数量限定のアパレルグッズも製作。人気イラストレーターJERRY氏による「XSR125」をモチーフとしたイラストを備えるスウェットや、スポーティな印象を強調するナイロン素材のセットアップ、ナイロンハットを揃えます。

いずれも、70〜90年代のアメリカンカジュアルを感じさせるグッズばかりで、ネオレトロなXSRシリーズとの相性も抜群。これらはFREAK’S STOREの一部店舗で販売するそうです。

ヤマハとセレクトショップのFREAK’S STOREがコラボして製作したXSR125やアパレル
ヤマハとセレクトショップのFREAK’S STOREがコラボして製作したXSR125やアパレル

価格(税込)は

・XSR NYLON JACKET(サイズ:M、L、XL/カラー:NAVY)が8800円
・XSR NYLON PANTS(サイズ:M、L、XL/カラー:NAVY)が7700円
・XSR NYLON HAT(カラー:NAVY)が4400円
・XSR CREW SWEAT(サイズ:M、L、XL/カラー:ASH)が8800円

です。

昔のアメカジファッションや古いバイクが好きな人などは、チェックしてみてください。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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