スズキの大型ストリートバイク「GSX-S1000」に新色シルバー×レッドを追加。お値段変わらず143万円

■最新の電子制御システムS.I.R.S.で俊敏な走りが魅力

スーパースポーツ並みの高い動力性能にマッチョなネイキッドスタイル、アップライトなポジジョンなどで、ストリートを俊敏に走れるバイクがストリートファイターです。世界的に人気が高いカテゴリーのひとつですが、スズキの「GSX-S1000」もそんなモデルの1台。

スズキ・GSX-S1000(マットソードシルバーメタリック)
スズキ・GSX-S1000(マットソードシルバーメタリック)

搭載する998cc・水冷4気筒エンジンは、スズキが誇るスーパースポーツ「GSX-R1000」用をベースに、街乗りでも扱いやすい特性に変更。六角形のLEDヘッドライトを縦型2灯に配列した斬新なフェイスデザインなどにより、根強い人気を誇っています。

スズキは、そんなGSX-S1000に、新色を採用した2024年モデルを発表しました。シルバーをベースにレッドを差し色としたニューカラーは、よりアグレッシブなイメージを強調。2023年10月20日に発売されます。

●幅広いフィールドで走る楽しさを味わえるマシン

GSX-S1000は、初代モデルが2015年に登場したスズキの大型スポーツバイクです。前述の通り、今や世界中で人気が高いストリートファイターというジャンルに属するモデルで、高い動力性能やアグレッシブなスタイル、ストリートでも扱いやすいポジションなどが特徴のバイクです。

GSX-S1000の走り(写真はUK仕様)
GSX-S1000の走り(写真はUK仕様)

2021年にモデルチェンジを受けた現行のGSX-S1000は、六角形のLEDヘッドライトを縦型2灯に配列した斬新なフェイスデザインを採用。ヘッドライト上には、LEDポジションランプもレイアウトし、よりシャープで前衛的な顔つきを演出しています。

エンジンは、これも前述の通り、スーパースポーツのGSX-R1000用エンジンをベースに、ストリート向けに専用チューニングを実施していることがポイントです。

最高出力110kW(150PS)/11000rpm、最大トルク105N・m(10.7kgf-m)/9250rpmを発揮するエンジンは、特に、低中速域のトルク特性を重視。信号待ちなどからの発進で、胸が空くような加速感を味わえます。

それでいて、スムーズな弧を描くトルク曲線により、高回転域まで全域を通して豊富なパワーを提供。さらに、内部構造を変更したエアクリーナーボックスや電子制御スロットルボディを採用することにより、スロットルレスポンスと出力特性の最適化も施しています。

998cc・水冷4気筒エンジン
998cc・水冷4気筒エンジン

また、最新の電子制御システム「S.I.R.S.(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)」を搭載することも注目点です。

5段階から選択可能な「STCS(スズキ トラクションコントロールシステム)」や、出力特性を3つのモードから選べる「SDMS(スズキ ドライブ モード セレクター)」、クラッチレバーを操作しなくてもシフトアップ/ダウンができる「双方向クイックシフトシステム」などを採用。

さらに、スムーズな発進から、渋滞時やUターンなどの低速走行時にエンジン回転の落ち込みを緩和する「ローRPMアシスト」なども搭載しています。

スズキ・GSX-S1000(グラススパークルブラック)
スズキ・GSX-S1000(グラススパークルブラック)

GSX-S1000は、これら数々の電子制御システムにより、ライダーの経験値や路面の変化に応じた走行を可能とし、幅広いフィールドで走る楽しさを味わえるマシンに仕上がっています。

ほかにも、グリップ性の高いシート表皮を採用したシート、様々な情報が表示できる多機能インストルメントパネル、スレンダーなLEDターンシグナルランプなどを装備。

加えて、タイヤには前120/70-ZR17・後190/50-ZR17のダンロップ製「SPORTMAX Roadsport 2」を採用します。タイヤの内部構造を専用設計することで、高い動力性能に対応。軽量6本スポークのアルミ製キャストホイールと相まって、軽快なハンドリングに貢献します。

●カラーバリエーションは3タイプを設定

そんなGSX-S1000の2024年モデルでは、ニューカラーの「マットソードシルバーメタリック」を設定。

斬新なフェイスデザインが特徴のGSX-S1000(マットソードシルバーメタリック)
斬新なフェイスデザインが特徴のGSX-S1000(マットソードシルバーメタリック)

従来からある「トリトンブルーメタリック」と「グラススパークルブラック」も継続販売し、全3タイプのカラーから選ぶことができます。

価格(税込)は、据え置きの143万円。

近年、バイクの価格は、原材料費の高騰などもあり、カラーチェンジだけでも上がる傾向にありますが、充実の装備はそのままに、価格をキープしているのはユーザーにとってあり難いですよね。

(文:平塚直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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