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■スムーズに進んでいるような車線も見かけるけど…
先日、高速道路を運転している際、渋滞に遭遇しました。打ち合わせの予定が入っていたので、遅れるわけにはいかず、相当焦りました。
スムーズに進んでいる車線があったので、一度車線変更をしたところ、今度はさっきまで自分がいた車線がどんどん動き始めました。
途中であきらめて、同じ車線をすっと走行していたのですが、ふと「渋滞時はどこの車線にいればスムーズに進めるのか」と疑問に思いました。
教習所では「車線変更しても、しなくても到着時間は変わらない」と教えられますが、高速道路でも同様なのでしょうか?
●渋滞している際は、「キープレフト」が推奨されている
調べてみたところ、渋滞の状況によって異なるため、スムーズに進む車線は存在しませんが、キープレフトが推奨されていることが分かりました。
3車線ある高速道路では、一般的に左車線、真ん中車線、右車線が存在します。NEXCO東日本のホームページには、右車線(追い越し車線)に車が集中することにより、渋滞が発生しやすくなると記載がありました。
そのため、キープレフトを続けることで、車両の集中や無理な車線変更が抑制されて渋滞が緩和され、さらには事故を未然に防ぐことにもつながるそうです。
筆者は、高速道路を運転する際、基本的に中央車線を運転して、たまに右車線を利用していましたが、左車線も有効的に活用していく必要があると感じました。
実際、2017年にNEXCO東日本が行った実験では、追い越し車線の交通量が6%減少すると、渋滞時間は90分削減されたそうです。
追い越し車線をずっと走り続ける車をたまに見かけることがありますが、法定速度を遵守していたとしても、「通行帯違反」となり、違反点数1点と反則金6,000円が科されることになるので注意しないといけません。
●あらかじめ渋滞予測をみておくことで、混雑する時間を避けることができる
また、NEXCO東日本には、地域の特性を熟知した渋滞予測のプロ「渋滞予報士」がいます。いつ、どこで、どのくらいの渋滞が発生しそうなのかを事前に調べて、ホームページ上に掲載しています。
たとえば、「お盆」や「GW(ゴールデンウィーク)」など、高速道路の混雑が予想される時期には、「渋滞予報ガイド 〇〇版」がホームページに掲載されます。
そこには、各インターチェンジ付近での「予測渋滞長」「渋滞通過時間」などが記載されています。
筆者は、大型連休で高速道路をよく利用するので、今後は事前に渋滞予報ガイドを読んで、混雑が起こりにくい日時に予定を入れると、ある程度ストレスなく運転することができそうです。
ほかにも、NEXCO東日本は、渋滞緩和のために実践してもらいたい「渋滞予防運転の4箇条」をホームページに掲載していました。
1.無意識な速度低下に要注意
2.車間距離を確保
3.むやみな車線変更を控える
4.速やかな速度回復(渋滞時)
高速道路を利用するドライバーひとりひとりが上述を意識することで、かなりの渋滞緩和につながるそうです。
このように、高速道路には、スムーズに進む車線は存在しないことが分かりました。事故に合う確率を減らすためにも、おとなしくキープレフトを遵守して運転するのが良さそうです。
ただ、ドライバーひとりひとりのちょっとした心がけで、渋滞を緩和することができるというのは驚きでした。筆者含め、ドライバー全員がルールやマナーを守って運転すれば、事故や渋滞を減らすことができるので、一緒に意識して運転したいですね。
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