■e-torn消滅ならEVでも「A6アバント」の名を継承
アウディが現在、開発中の欧州Eセグメントの主力ワゴン「A6アバント」のフルエレクトリックバージョン開発車両をカメラが初めて捉えました。
同ブランドでは、新しい命名体型を計画していると噂されており、フルエレクトリックモデルのバッジである「e-tron」が外される可能性があります。
その場合、この市販型はEVバージョンにもかかわらず、「A6アバント」を名乗ることになるでしょう。一方、「e-tron」のブランドは残り続けるという情報もあり、情報が錯綜しています。
「A6アバント e-tron」はコンセプトモデルとして2022年3月に公開されましたが、その市販型となるのが、今回のプロトタイプです。
カモフラージュはかなり厳重ですが、これまで多数見てきた「A4/A5アバント」プロトタイプより大きく、5月にニュルブルクリンクで目撃したA6 e-tron開発車両によく似ています。
プロトタイプをよく見ると、ボディがローダウンされ、赤いブレーキキャリパーや、アグレッシブな「ピレリPゼロタイヤ」が装着されているほか、後部バンパーにはコンパクトなディフューザーが確認できます。
「RS」の領域に入るほどアグレッシブではありませんが、高性能モデルである可能性は高く、e-tronブランドが残るなら、「A6アバント S e-tron」、あるいは「S6アバント e-tron」などの名称が候補になりそうです。
フロントエンドでは、現在のICEを搭載したA6に見られるものとはまったく異なり、従来のヘッドライトの代わりに、スプリットヘッドライトが装備されていることがわかります。
市販型では、ポルシェ「マカンEV」やアウデ「Q6 e-tron SUV 」に採用されるフォルクスワーゲン・グループの「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリックアーキテクチャ)を共有、超高速充電用の800ボルト技術を備えます。
ベースモデルには、シングルモーターのドライブトレインが搭載されますが、最高出力476psと最大トルク800Nmを発揮するデュアルモーターも期待され、100kWhのバッテリーを積み、航続距離は435マイル(700km)を誇ります。また、史上初となる電動RSでは、最高出力816psとも噂されています。
アウディA6新型は2024年内のデビューとなりそうです。