すべての乗り物に乗れる「フルビット免許証」は都市伝説？幻？調べてみた

■「フルビット免許」ってなに？

最近、免許証の顔写真を専門店で撮影してもらい、イケてる写真に変更しました！これからは、自信満々で他人に見せることができる、と心を踊らせていたのですが、さらに一目置かれること間違いなしの免許証が存在することを知りました。

それは「フルビット免許」と呼ばれるもので、ごく少数の人しか持っていない幻の免許証といわれいるそうです。

目立ちたがりな筆者としては、ぜひともフルビット免許をゲットしてブイブイ言わせたいところ…（笑）。

そこで今回は、フルビット免許について詳しく調べてみました。

まずフルビット免許とは、どのようなものなのか調べてみたところ、15種類の免許すべてを取得した免許証であることが分かりました。

運転免許証の右下に記載されている、上下段あわせ14マスの欄をすべて埋めることができれば、フルビット免許達成となるそうです。

【上の段】
大型自動車免許（大型）
中型自動車免許（中型）
準中型自動車免許（準中型）
普通自動車免許（普通）
大型特殊自動車免許（大特）
大型自動二輪免許（大自二）
普通自動二輪免許（普自二）

【下の段】
小型特殊自動車免許（小特）
原動機付自転車免許（原付）
大型自動車第二免許（大二）
中型自動車第二免許（中二）
普通自動車第二免許（普二）
大型特殊自動車第二種免許（大特二）
けん引免許（け引）
けん引第二種免許（け引二）

これだけの免許を取得するには、かなりの労力と費用（約200万円ほど）がかかるそうです…。現在、筆者が保有している免許は、普通自動車免許、普通自動二輪だけなので、さすがにフルビット免許取得は諦めさせていただきます。

ちなにみ、フルビットの由来は、1994年まで発行していた免許証では、所有している免許を1、所有していない免許を0、というようにビット（2進数）で表記していたことが関係しているそうです。すべての免許を所有していれば、所有欄に1が並ぶため「フルビット」となるわけです。

さらに調べていくと、ただ「15種類の免許を取得すれば達成できる」わけではないという衝撃の事実が分かりました。

日本では、上位の免許を取得すると、下位の免許も無条件で運転することが可能となります。たとえば、普通自動車免許を取得すれば、原動機付自転車と小型特殊自動車も運転が可能となるわけですが、上位の免許を先に取得してしまうと、下位の免許取得欄を埋めることができなくなるそうです。

つまり、普通自動車免許を先に取得すると、原動機付自転車と小型特殊自動車の欄は空欄になります。そのため、原動機付自転車と小型特殊自動車の免許を先に取得してから、普通自動車免許を取得するなど、かなり計画的に実行しなければフルビット免許取得は達成できないのです。

フルビット免許の存在を知っている界隈の人に「わたくし、免許持っていないんです…」というと、「じゃあ、まず小型特殊自動車から取得するといいよ」と冗談を言われることもあるそうです。

では、すでに普通自動車免許や大型自動二輪免許を先に取得してしまった人は、フルビット免許達成が不可能かというと、そうでもないようです。実は保有している運転免許は全部もしくは一部を取り消すことができるので、一度白紙に戻して再度、下位の免許から取得すれば、フルビットを目指せます。

原付きから重機まで、さまざまな車両を運転できるフルビット免許ですが、やはり取得の難易度はかなり高そうです。

フルビット免許を活かせる職についているのであれば、かかった費用をペイすることも可能かもしれませんが、当てはまる人は少数でしょう。つまり、ブイブイ言わせたいから！では割に合わないことが分かりました。

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