■どちらも2ドア、2+2シートレイアウトを採用するが、大きく異なるコンセプト
韓国の韓国芸術大学の最上級生であるとともに、フォルクスワーゲン(VW)の学生デザイナーであるSean Keunyoung Oh氏は、VWインターンシップ中に同ブランドの次世代コンセプトカーを提案しました。
自動車業界は、革新的な新しい車両や、モビリティソリューションの創出につながる大きな変革期の真っただ中にあります。この進化は、創造性の新たな領域を熱心に探求するデザイナーにとって、深いインスピレーションの源として機能しているようです。
今回提案した「ID.ORB」と「ID.PRISM」 は、どちらも2ドア、2+2シートレイアウトですが、PRISMはよりスポーティな形状を採用しています。ID.ORBはビートルの後継モデルとして構想されており、ID.PRISM はVW XL1の伝統からインスピレーションを得ています。
どちらのコンセプトもコンパクトモデルセグメントに属しているにもかかわらず、設計には大きな違いがあります。
ID.PRISMはスポーティな2ドアモデルとして誕生しました。 特徴的なフロントエンドは、尖った形状、従来のグリルを無くし、スリムなLEDヘッドライトの存在が特徴です。 注目すべきは、広大なガラスキャノピーがフロントガラスとルーフだけでなく、ドアまでガラスで覆われている点です。
コンパクトな車体サイズでありながら、座席配置は2+2を採用。このコンセプトが実現すれば、電動スポーツカーとして魅力的な提案となる可能性があります。
次にID.ORBです。ID.PRISMと同様に、ドアは2枚ですが、より広々としたキャビンがあるように見えます。 細めのヘッドライトやフロントコーナーに大きなエアカーテンを与えるなど、親しみやすいフロントエンドを採用しています。
また、ID.PRISMのガラスドアは廃止されていますが、インパクトのあるガラスコクピットを備えています。 座席は4つありますが、フロント2つのシートは通常の車の座席よりも、ラウンジチェアのような優雅なデザインとなっています。
これら2台はもちろんVW公式ではありませんが、いずれ同ブランドのオフィシャルデザイナーになるかも知れないOh氏だけに、非常に現実味のある提案です。