スバル「レヴォーグ レイバック」はレヴォーグより音が静か。ベース車体が変わらず遮音材のおかげでない。ではなぜ?

■レヴォーグ レイバックはベースになっているレヴォーグよりも静か

SUBARUレヴォーグ レイバック
SUBARUレヴォーグ レイバック

ステーションワゴンの「レヴォーグ」をベースとしたクロスオーバーSUVとして新たに登場したスバル「レヴォーグ レイバック」。その説明資料を見ていて、ちょっと気になることがありました。

SUBARUレヴォーグ レイバック
SUBARUレヴォーグ レイバック

それは静粛性。スバルによると「ロードノイズ(玉石路を80km/hで走行時)」と「高速走行時の会話明瞭度」において、レヴォーグよりも静かだとされているのです(「加速車内音」は同程度)。

普通に考えれば、同じ車体ながら静粛性に差がある理由は、遮音材や消音材といった音を消すためのアイテムが追加されていると考えるのが一般的です。

しかし、開発者に尋ねてみたところ「それはレヴォーグとレイバックで変更ない」という答えが返ってきました。車体自体の遮音性能は変わらないということです。

では、どうして両車の静粛性能は違うのでしょうか。開発者はふたつの理由を教えてくれました。

●実は、レヴォーグ レイバックは静かなタイヤを履いている

ひとつはタイヤ。

SUBARUレヴォーグ レイバックの225/55R18タイヤと用品オプションホイール
SUBARUレヴォーグ レイバックの225/55R18タイヤと用品オプションホイール

レヴォーグ レイバックのタイヤは、普通のレヴォーグとは異なり、“SUBARU専用開発”のオールシーズンタイヤを全車に履いています。サイズは225/55R18。実はこのタイヤの静粛性が高いレベルで、タイヤが発生する音自体がレヴォーグよりも少ないそうです。

もうひとつはロードクリアランス。

レヴォーグ レイバックの最低地上高は200mmで、これはレヴォーグに比べて55mm高い設定です。地面と車体底面の隙間が大きいと、タイヤから発生した音がその隙間から逃げるので室内に伝わりにくいのだとか。それもレヴォーグ レイバックがレヴォーグに比べて静かな理由となっているそうです。

恥ずかしながら筆者は、ロードクリアランスで遮音性能が変わるとは知りませんでした。

●低音のこもり音も抑えられているレイバック

さらにいえば、レヴォーグ レイバックは「ドラミング」とも呼ばれる低音のこもり音もレヴォーグに比べて抑えられていて、それは大径タイヤの振騒効果が効いているのだそうです。

つまるところ、レヴォーグ レイバックは普通のレヴォーグに比べて車内が静か。そのうえ乗り心地だって優れるのですから、日常ユースではレヴォーグよりも魅力的な選択肢なのかもしれませんね。

(文:工藤 貴宏/写真:井上 誠)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
続きを見る
閉じる