スバル新型「レヴォーグ レイバック」の清水和夫の評価は「上手く作ったな。でもまだまだ良くなるハズ」

■スバル新型「レヴォーグ レイバック」(プロトタイプ)を佐渡島で試乗してみた

●車高アップ分のサスストロークがたっぷりあっていい!

清水和夫さんによるスバル レヴォーグ レイバック試乗。ファーストインプレッションはどうだった?
清水和夫さんによるスバル レヴォーグ レイバック試乗。ファーストインプレッションはどうだった?

国際モータージャーナリスト・清水和夫さんによる、SUBARU レヴォーグの新しい兄弟「レヴォーグ レイバック」試乗動画を、YouTubeチャンネル『StartYourEnginesX』からご紹介。

プロトタイプのため、ナンバー取得はまだ。

「箱根の芦ノ湖スカイラインみたいな感じの、佐渡島のワインディングを貸し切って乗ります。佐渡島、一度来てみたかったんだよね。徳川時代から金山で金が出たということで有名だよね」(清水)。

ではさっそく、レヴォーグ レイバック初乗り、いってみましょう。

●悪路面でもバネ上のフラット感は…まぁまぁいい!

車高を55mm上げたから、サスストロークがたっぷりしてていいね。タイヤもオールシーズンだから、そんなにハイグリップではないんだけど、ドライからウェット、ちょっとしたシャーベットくらいまではイケるのかな、飛ばさなかったら。雪道はやっぱりこのタイヤだと辛いよね。

まぁ、そこそこハンドルもシャープに動く。もうちょっとステアリングのダイレクト感があってもいいのかな、という気はするけど。

でもまぁよく作られてますね。

路面の悪いところではどうなんだろう、ここはどうか…。

60km/h以下はイイ。それ以上は市販バージョンに乗ってからの評価だ
60km/h以下はイイ。それ以上は市販バージョンに乗ってからの評価だ

オォ~! フルバンプしましたね。ここはダンパーインダンパーみたいなダンパーが欲しいな。

スピードは60km/hくらいなんだけど、路面が悪いからバネ上のボディのフラット感が気になるところなんだけど、バネ上はフラットに制御されています。今みたいなところもフルバンプ気味なんだけど、バンプラバーがフルバンプしたときの車体の動きに、まだちょっと底付き感がある。

まぁでも、贅沢は言いません! いや、でももっと良くできるね、この車は。

●60km/h以下は乗り心地はヨシ。それ以上は…まだ分からん

スバル レヴォーグレイバックのフロントビュー
スバル レヴォーグレイバックのフロントビュー
スバル レヴォーグレイバックのリヤビュー
スバル レヴォーグレイバックのリヤビュー

プロトタイプの新しいスバル車「レヴォーグ レイバック」は、レヴォーグとアウトバックを足して2で割ったような感じのコンセプトなんだけど、いわゆるクロスオーバーSUVということで、SUVほど背は高くないし、レヴォーグほど背が低くない、という中間のところ。

60km/h前後で走ったんだけど、このスカイラインはけっこうバンピーで車の評価には凄くいい。低速60km/h以下で走っていると、凄くサスペンションストロークがあって、タイヤもオールシーズンなので乗り心地系は良いなっていう感じ。

スバル レヴォーグレイバックのコクピット
スバル レヴォーグレイバックのコクピット

でも、ちょっと飛ばすとバンピーなところ、仮に60km/h以上で飛ばすと、やっぱりサスのフルバンプとフルリバウンドしたときの動きは、もうちょっとバネ上のボディを抑えてもいいかなと思う。でもそうすると多分、ダンパーを固めていくことになるので、乗り心地とのトレードオフが出るのかな。

まだ量産車ではなくプロトタイプなので、ナンバー付いたら一般公道試乗をして、きっちりと評価してみたいと思います。

●SUVじゃない、クロスオーバー的な? 中途半端にも思えるが

清水和夫×スバル レヴォーグ レイバック
清水和夫×スバル レヴォーグ レイバック

この「レヴォーグ レイバック」は、レヴォーグとアウトバックの車高の真ん中のところ。だから、イメージしたのはアウディA4アバントのちょっと背が高いヤツ、オールロードクワトロや、メルセデス・ベンツでいうとCやEクラスのオールテレイン。SUVまでいかないけど…というような、クロスオーバー的なポジションですね。そこが、このスバルの新しいレイバックのポジションだと思います。

上手くバランスしているところもあるんだけど、ややもすると真ん中のところっていうのは、逆の見方をすると中途半端っていう風にも言われかねないので、この辺を今後どういう風に、世の中に出すときにしっかりと煮詰めて情報を提供していくか、というところに関わってくると思う。

レヴォーグ レイバックのラゲッジスペース
レヴォーグ レイバックのラゲッジスペース
タイヤはオールシーズンタイヤ
タイヤはオールシーズンタイヤ

まぁボクは、一般道で乗り心地いいからありかなと思ったけど、まだ高速道路に乗っていない。今、高速は120km/hですからね、そのくらいのハイスピードで、アイサイトで、レベル2のACC、LKASでピシャッと直進安定性とロードホールディングがいいかどうかというのは、今後の評価の課題だと思います。

とりあえずファーストインプレッションということで、上手く作ったなっていうのが印象でした。


新しいSUBARUのジャンルとして、「レヴォーグ レイバック」が、今秋の市販(予定)時にどういう姿を見せてくれるのか? 楽しみです。清水和夫さんの全てのインプレッションは動画で!

(試乗:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの

スバル レヴォーグレイバックの主なスペック
スバル レヴォーグレイバックの主なスペック

【SPECIFICATIONS 】
車名:SUBARU LEVORG LAYBACK(プロトタイプ)
全長×全幅×全高:4770×1820×1570mm
最低地上高:200mm
ホイールベース:2670mm
車両重量:1600kg
乗車定員:5名
エンジン種類;水平対向4気筒DOHC
内径×行程:80.6×88.0mm
総排気量:1795cc
エンジン最高出力:130kW
エンジン最大トルク:300Nm
ミッション:CVT
車両本体価格(税込):-円

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この記事の著者

清水和夫 近影

清水和夫

1954年生まれ東京出身/武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、スーパー耐久やGT選手権など国内外の耐久レースに参加する一方、国際自動車ジャーナリストとして活動。
自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。clicccarでは自身のYouTubeチャンネル『StartYourEnginesX』でも公開している試乗インプレッションや書下ろしブログなどを執筆。
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