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■市販モトクロッサー「YZシリーズ」イメージの新色投入
ヤマハ発動機(以下、ヤマハ)は、オフロード専用モデル「TT-R125LWE」と「PW50」の2024年モデルを発表しました。
123cc・空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、初心者からベテランまで幅広い層がファンライディングを楽しめるのがTT-R125LWE。
一方のPW50は、体重25kg以下のキッズ向けオフロード入門バイクで、初代から40年以上続くロングセラーモデルです。
いずれも、車体色に、上級オフロードレーサー「YZシリーズ」の2024年モデルに投入された最新の「ヤマハブルー」を採用し、イメージを一新していることがポイントです。
●初心者からベテランまで対応するTT-R125LWE
2000年の発売以来、オフを手軽に楽しめるマシンとして、初心者からベテランまで幅広い層から支持を得ているのがTT-R125LWEです。
エンジンには、良好な始動操作性を実現するセルスターターを装備した123cc・空冷4ストローク単気筒を搭載(始動用キックペダルも併用)。中低速トルクを重視した特性を持つことで、幅広いユーザーの扱いやすさを考慮した設定となっています。
また、さまざまなライディングアクションにフィットするスリムな車体に、体を前後移動する際の自由度が高いフラットなシートも採用。軽快な乗車フィーリングを実現します。
足まわりでは、フォークブーツ付きのフロントサスペンションにイニシャル調整機構を装備。リヤサスペンションには、伸側・圧側の減衰力調整機能とイニシャル調整機構も備えたリンク式を採用するなどで、ライダーの技量や体格、好みに応じたセットアップを可能とします。
加えて、フロント19インチ、リヤ16インチのオフロード走行専用タイヤも採用し、さまざまな走行条件に適応。フロントブレーキには有効径φ198mmの大径ディスクも採用することで、強力な制動力と優れた操作性も確保しています。
●PW50はロングセラーのキッズ向けオフロードバイク
一方のPW50は、1980年夏に米国でデビューして以来、欧米や日本など、世界各地で根強い支持を得ているロングセラーのキッズ向けオフロードバイクです。
現行のPW50は、全長1245mm×全幅610mm×全高705mmというコンパクトな車体を持ち、車両重量も41kgと超軽量。475mmという低いシート高も相まって、小さな子どもでも取り回しをしやすいことが魅力です。
エンジンには、49cc・空冷2ストローク単気筒を搭載。スロットルを回すだけで走ることができるオートマチックユニットの装備により、走行するための操作がとてもイージーにできます。
また、自転車と同じ左右レバー式ハンドブレーキにより、初めてバイクに乗るキッズでも、ブレーキ操作を違和感なく行えますし、シャフトドライブ駆動の採用で、メンテナンスが簡単なこともうれしいポイントです。
足まわりでは、アルミ製アウターチューブを採用し、オイルダンパーを両側に内蔵したフロントフォークを装備。リヤサスペンションは、減衰特性に優れたオイルダンパー付きを採用しています。
ほかにも、スロットル開度を調整できるスピードリミッターや、エンジンパワーを制限できるパワーリダクションプレートも搭載。キッズのスキルや年齢に応じてセッティングを変えることも可能です。
●TT-R125LWEが48万9500円、PW50は23万1000円
そんなTT-R125LWEとPW50の2024年モデルには、いずれにも、前述の通り、上級モデルである市販モトクロッサー「YZシリーズ」の2024年とのリレーションを図った新色を採用しています。
主な特徴は、ヤマハのレーシングマシンを象徴する「ヤマハブルー」を採用した車体色に、3種の異なるブルー系色を調和させた色調を採用し、よりレーシーな雰囲気を強調。
また、シュラウドなどに大きめのロゴを採用するなどで、さらにインパクトの強いフォルムを演出しています。
価格(税込)は、TT-R125LWEが48万9500円で、2023年11月20日(月)の発売予定。PW50は23万1000円で、2023年10月20日(金)の発売予定です。
なお、いずれのモデルもナンバープレートを取得できないため、公道の走行はできません。
また、私道、寺社の境内、海辺、堤防上、農道、林道など道路の形態を整えていないところでも、人や車が自由に出入りできるところは道路とみなされ=走行不可となりますので、念のため。
(文:平塚直樹)