APOLLO 
■これがAMGにおける、最後のICE搭載モデルの一台に
メルセデス・ベンツの高性能部門AMGは現在、ミッドモデル「E53」ファミリーを開発中ですが、そのセダンバージョンをカメラが捉えました。
先月捉えたE53 ステーションワゴン開発車両と同様に、ニュルブルクリンク付近で捉えたプロトタイプは、これまででもっともカモフラージュが削ぎ落とされているものの、フロントエンドは、ステーションワゴンより厳重に隠されています。
また、ワゴンでみられた赤いブレーキキャリパーも見られず、セダンの方に開発遅れが生じているかもしれません。
リアエンドからの画像はありませんが、スリーポインテッドスターグラフィックを内蔵した新テールライト、新設計されたスポイラー、改良されたバンパー、円形のクワッドエキゾーストパイプがインストールされることは濃厚です。
近年、ハイパフォーマンスセダンの需要は激減していますが、それでもメルセデス・ベンツ、BMW、アウディをはじめ、輸入ブランドはその灯りを消さないよう新型モデルを投入していくようです。
E53 セダン次期型のパワートレインは、既存の4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンから、F1譲りの「EEGT」（エレクトリックエキゾーストガスターボチャージャー）を採用する、世界最強2.0リットル電動ターボ「M139」エンジンへ変更されそうです。
おそらく、プラグインハイブリッドアシストを備えることにより、総出力は最大600psを発揮、9速トルクコンバーターオートマチックギアボックスと組み合わされ、エンジンのパワーを4輪すべてに伝達します。
今後もパフォーマンスセダンは受け継がれていく可能性が高いですが、これがAMGにおける最後のICE（内燃機関）搭載モデルの一台となりそうです。
AMG E53のワールドプレミアは2023年内と予想されていますが、セダン開発の遅れで2024年にズレ込むかもしれません。
