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■脱ミニバンユーザーの受け皿となった3列シートSUV
6人以上乗ることがある。3列シートが必要。そうなると、ファミリーカーの定番となったミニバンだけでなく、現在人気上昇中のSUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)にも、3列シートをレイアウトした、6人乗り以上のクルマが数多く用意されています。
ここではミニバン選択のライバルとなるかもしれない国産、輸入車のSUVの中から多人数乗車が可能なモデルを全ピックアップしました。
●トヨタ・ランドクルーザープラド
2023年8月にニューモデルが発表される予定の、トヨタ・ランドクルーザープラド。4代目となる現行モデルは、5ドアモデルのみとなり、2009年9月に登場しました。伝統のフルフレーム構造ボディに、改良を加えてボディ剛性を向上させて、オン/オフロード問わない快適な走行性能が特徴です。
搭載されているパワートレインは、2.7L直4ガソリンエンジン+6速ATと、2.8L直4ディーゼルターボエンジン+6速ATの2種類。駆動方式は、全車トルセンLSD付トランスファーを採用したフルタイム4WDを採用し、燃費性能は11.2km/Lを実現しています。ランドクルーザープラドの車両本体価格は、367万6000円~554万3000円です。
●トヨタ・ランドクルーザー300
キング・オブ・SUVの称号を獲得したトヨタ・ランドクルーザー300は、2021年8月に登場しました。「TNGA」を採用したGA-Fプラットフォームを採用。先代より+20%剛性が向上しつつ、車両として約200kgの軽量化、そして低重心化、前後重量配分の最適化を実現しています。
搭載されているパワートレインは、3.5L V6ガソリンツインターボエンジン+10速ATと、3.3L V6ディーゼルターボエンジン+10速ATの2種類。駆動方式は、センターデフにトルセンLSDを採用したフルタイム4WDで、燃費性能は7.9~9.7km/Lとなっています。
7人乗りは、GXを除いたガソリン車のみに設定されているランドクルーザー300の車両本体価格は、510万円~800万円となっています。
●レクサス・LX
次世代レクサス第2弾モデルとして、2022年1月、フラッグシップSUVのレクサス・LXが登場しました。クルマの骨格には新プラットフォームであるGA-Fプラットフォームを採用し、伝統のラダーフレームを刷新。優れた衝突安全性能を確保するとともに、静粛性と走りの質を向上させています。
搭載されているパワートレインは、3.5L V6ガソリンツインターボ+10速ATの1種類で、駆動方式は4WDのみ。燃費性能は8.0~8.1km/Lを実現しています。
LX600は7人乗りモデルに加えて、5人乗り、そしてエグゼクティブという4人乗りのグレードも設定しています。LX600の車両本体価格は、1,250万円~1,800万円です。
●日産・エクストレイル
日産のミドルサイズSUV、エクストレイルは、2022年7月にフルモデルチェンジを行い、現行モデルが登場しました。クルマの骨格にあたるプラットフォームを刷新し、走行性能の高さに加えて、電動車らしい高い静粛性も特徴です。
搭載されているパワートレインは、VCターボと呼ばれる可変圧縮比ターボを採用した1.5L直3ガソリンターボエンジン+モーターのe-POWER。駆動方式は2WD(FF)に加えて、e-4ORCEと呼ばれる電動駆動4WD制御技術を採用し、燃費性能は18.3~19.7km/Lを実現しています。
3列シートモデルは、Xグレードをベースとしたオーテックに設定されています。エクストレイルの車両本体価格は、351万100円~502万9200円です。
●マツダ・CX-8
国産3列シートSUVブームの火付け役となったのが、2017年4月に登場したマツダ・CX-8です。ミニバンをラインアップしないマツダで唯一6人以上の多人数乗車が可能なフラッグシップSUVです。
CX-8に搭載されているパワートレインは、メインは2.2L直4ディーゼルターボエンジンで、そのほか2.5L直4ガソリンの自然吸気と、ターボエンジンの3種類となります。組み合わされているトランスミッションはすべて6速ATで、駆動方式はすべてのグレードで2WDと4WDを選ぶことが可能で、4WD車は高効率なAWDシステムであるアイ・アクティブAWDを採用し、燃費性能の悪化を防いでいます。燃費性能は11.6~15.8km/Lを実現しています。
6人乗りまたは7人乗りを設定しているCX-8の車両本体価格は、299万4200円~505万8900円となっています。
●三菱・アウトランダーPHEV
現在、SUVのPHEV(プラグインハイブリッド)で最も販売台数が多いのが、2021年10月に登場した三菱・アウトランダーPHEVです。先代モデルに比べて、EV走行の距離が延びただけでなく、新開発のプラットフォームを採用し、上質な乗り味を実現させています。
アウトランダーに搭載されているパワートレインは、2.5L直4ガソリンエンジン+モーター+CVTのPHEVシステムを搭載。駆動方式は、前後に2つのモーターを搭載したツインモーターAWDを採用し、バッテリーのみによるEV走行距離は83kmを実現しています。
先代モデルは5人乗りのみでしたが、現行型は5人乗りに加えて、3列シート7人乗りも選べるようになりました。アウトランダーPHEVの車両本体価格は、484万1100円~570万5700円です。
●様々なパワートレイン、ボディサイズで3列シートモデルを用意
●メルセデス・ベンツ GLB
2020年6月に、日本市場に導入されたメルセデス・ベンツGLBは、全長4.65mというボディの中に、7人乗りの3列シートをレイアウトしたSUVです。究極のオフローダーであるGクラスからインスピレーションを受けた、スクエアな外観デザインが特徴です。
搭載されているパワートレインは、1.3L直4ガソリンターボエンジン+7速DCT、2L直4ディーゼルターボエンジン+8速DCT、そして2L直4ガソリンターボエンジン+8速DCTの3種類です。駆動方式は1.3L車が2WD(FF)で、そのほかは4マチックと呼ばれる4WDを採用しています。燃費性能は11.2~15.9km/Lを実現しています。
GLBの車両本体価格は、611万円~852万円となっています。
●メルセデス・ベンツ GLE SUV
4代目となる現行型メルセデス・ベンツ GLE SUVは、2019年6月に導入されました。初代モデルはメルセデス・ベンツSUVのコアモデルとして登場し、現在ではEクラスファミリーのSUVという位置づけとなっています。現行モデルはGLEとして初めて3列シートを設定し、7名乗車となりました。
GLE SUVに搭載されているパワートレインは、シリーズ初の2L直4ディーゼルターボエンジンをはじめ、3L直6ディーゼルターボエンジン、そして3L直列6気筒ガソリンエンジン。そして、AMGには4L V8ガソリンツインターボエンジンの4種類。組み合わされるトランスミッションは9速ATです。駆動方式は全車4マチックと呼ばれる4WDを採用し、燃費性能は9.4~13.6km/Lとなっています。
GLE SUVの車両本体価格は、1,120万円~2,175万円です。
●メルセデス・ベンツ GLS SUV
大人7人がゆったり乗車できる、メルセデス・ベンツ最大のラグジュアリーSUVが、2020年3月に導入されたメルセデス・ベンツGLS SUVです。
GLSは、メルセデス・ベンツのSUVを表すGLに車格を表すSが付いているとおり、全長5mを超えるゆとりあるボディに、日本初導入となる48V電気システムを動力に使用したアクティブサスペンションを採用するなど、オン/オフ問わない優れた走行性能とプレステージ性を両立したモデルです。
搭載されているパワートレインは、3L直6ディーゼルターボエンジンと、4L V8ガソリンツインターボエンジンの2種類。両エンジンともに9速ATが組み合わされています。燃費性能は11.3km/Lとなっています。
メルセデス・ベンツのフラッグシップSUVであるGLS SUVの車両本体価格は、1,420万円~2,420万円となっています。
●メルセデス・ベンツ EQB
BEV(電気自動車)のメルセデス・ベンツEQBは、2022年7月に登場しました。全長約4.7m、全幅約1.84mという取り回しの良いサイズながら、最大7人乗車を可能とした3列シートをレイアウトしているSUVです。
グレードはEQB250と350の2種類で、EQBはフロントにモーターを搭載した2WDモデル。そして350は前後にモーターを搭載した4WDモデルです。満充電時の走行可能距離は約468~約520kmとなっています。ステアリングコラムに装着されたパドルによって、回生ブレーキの強度を4段階の手動調整が可能となっています。
EQBの車両本体価格は、822万円~906万円です。
●メルセデス・ベンツ EQS SUV
2023年5月に導入されたBEVのメルセデス・ベンツEQS SUVは、メルセデス・ベンツ初の電気自動車専用プラットフォームを採用したSUVです。
EQSは、ガソリン車のGLS同様に、フラッグシップセダンであるSクラス同様のプレステージ性と走行性能を備えた電気自動車のフラッグシップSUVです。大きなボディのSUVながら、Cd値0.26という優れた空力性能を発揮し、満充電時の走行可能距離は約589~約593kmとなっています。
グレードは、最高出力360psのEQS450と、最高出力544psのEQS580の2種類。駆動方式は4マチックと呼ばれる4WDを採用し、トルクシフト機能によって前後の電気モーター間で駆動力の連続可変配分が行われ、常に効率的かつ最適化されています。
EQS SUVの車両本体価格は、1,542万円~1,999万円です。
●BMW・X5
BMW・X5は、2019年に第4世代となる現行型が登場し、2023年4月にマイナーチェンジを実施しています。X5はBMWらしい走行性能へのこだわりと高い実用性を兼ね備えたモデルで、マイナーチェンジで内外装とパワートレインを変更しました。
搭載されているパワートレインは、3L直列6気筒ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたPHEVをはじめ、出力の異なる4.4L V8ガソリンツインターボエンジンに、48Vマイルドハイブリッドシステム+8速ATの3タイプ。駆動方式は、xDriveと呼ばれる後輪駆動をベースとした4WDを搭載しています。PHEVは満充電時の走行可能距離は約100kmとなっています。
X5の車両本体価格は、1,260万円~1,920万円です。
●BMW・X7
BMW・X7は、2019年6月に日本市場に導入されたBMWの最上級ラグジュアリーSUVです。3,105mmというロングホイールベースによって、余裕のある室内空間は、2/3列目の乗員が長時間快適に過ごせるラグジュアリー感に溢れています。
また6人乗りモデルでは、2列目シートが独立したコンフォートシートとなり、さらに贅沢さが増しています。2022年11月にマイナーチェンジを実施し、外観は新しいBMWラグジュアリー・フェイスを採用しています。
搭載されているパワートレインは、3L直6ディーゼルターボエンジンと、4.4L V8ガソリンツインターボエンジンの2種類で、どちらも8速ATが組み合わされます。駆動方式は全車xDriveと呼ばれる4WDシステムを搭載し,燃費性能8.2~12.4km/Lとなっています。
X7の車両本体価格は1,390万円~1,754万円です。
●アウディ・Q7
最大7人乗りの広いキャビンを備え、多目的に使えるプレミアムSUVのアウディ・Q7。2代目となる現行モデルは、2016年に登場しました。初代よりも車両重量を最大で300kg軽量化。同時に、空力性能も向上させることで運動性能や燃費効率を向上させています。現在のモデルは2020年8月にマイナーチェンジを行い、新世代デザインを纏っています。
搭載されているパワートレインは、3L V6ガソリンエンジンのマイルドハイブリッド+8速ATの1種類。駆動方式はセンターデフを搭載したクワトロと呼ばれるフルタイム4WDとなっています。
Q7の車両本体価格は、1062万円~1118万円です。
●SUVブランドのランドローバーは5モデルで3列シートモデルを用意
●ランドローバー・ディスカバリースポーツ
2014年に日本市場に導入されたランドローバースポーツは、新世代のディスカバリー・ファミリーの先陣を切るモデルです。全長約4.6mのプレミアムコンパクトSUVとしては、当時初となる既存の5人乗りと変わらないスペースに、5+2名用の3列シートを採用しています。直近では2023年6月にマイナーチェンジを行い内外装のデザインを見直し、よりラグジュアリー度を高めています。
搭載されているパワートレインは、マイルドハイブリッド化された2L直4ガソリンターボエンジンをはじめ、2L直4ディーゼルターボエンジン、そして1.5L直3ガソリンターボエンジンとモーターを組み合わせたPHEVの3種類。いずれもトランスミッションは9速ATを組み合わせています。
ディスカバリースポーツの車両本体価格は、733万円~817万円です。
●ランドローバー・ディスカバリー
5世代目となる現行型ランドローバー・ディスカバリーは、2017年に日本市場に導入されました。優れた多用途性やオフロード性能を備えつつ、7人すべての乗員に快適さと広い視界をもたらすスタジアムシートが特徴です。
現行型ディスカバリーは、スマートフォンで2列目と3列目シートを遠隔操作できるインテリジェントシートフォールド機能を採用。その操作時間は、わずか14秒という早技です。
現在、搭載されているパワートレインは、マイルドハイブリッド化された3L直6ガソリンターボエンジンと、3L直6ディーゼルターボエンジンの2種類で、8速ATが組み合わされています。駆動方式は電子制御のセンターデフを採用したフルタイム4WDを全車搭載しています。
ディスカバリーの車両本体価格は、944万円~1,155万円です。
●ランドローバー・ディフェンダー
ランドローバーのSUVラインアップの中で、最もタフギア感が強いのが、2020年4月に導入されたランドローバー・ディフェンダーです。3ドアの90、5人乗りに加えて、7人乗りも用意される5ドアの110。さらに、2022年6月には110のリアオーバーハングを340m延ばして8人乗りのシートレイアウトを採用した130の3タイプを設定しています。
搭載されているパワートレインは、マイルドハイブリッド化された3L直6ディーゼルターボエンジンと、2L直4ガソリンターボエンジンの2種類で、全車8速ATが組み合わされています。駆動方式は伝統のフルタイム4WDを採用。滑りやすい路面でも安定した走りを提供してくれます。
ディフェンダーの車両本体価格は、729万円~1,349万円です。
●ランドローバー・レンジローバースポーツ
3世代目となるランドローバー・レンジローバースポーツは、2022年5月に日本市場に導入されました。電動化を年頭におき、あらゆるパワートレインに対応する最新のアーキテクチャーを採用し、先代モデルよりボディ剛性が向上しています。加えて、ダイナミックエアサスペンションや、新開発のアダプティブオフロードクルーズコントロールなど、最新のデバイスが満載です。
搭載されているパワートレインは、マイルドハイブリッド化された3L直6ディーゼルターボエンジン+8速ATのみ。駆動方式は最新世代のインテリジェントオールホイールドライブ(iAWD)を採用しています。
史上最も魅力的で先進的、ダイナミックな走破性を兼ね備えたレンジローバースポーツの車両本体価格は、1,131万円~2,474万円です。
●ランドローバー・レンジローバー
最高峰の走破性を備えた究極のラグジュアリーSUVがランドローバー・ レンジローバーです。現行モデルは2021年10月に受注を開始しました。歴代モデルのDNAを受け継ぎながらも、最新技術により、ボディの凹凸や装飾を配したサーフェイスや、緻密なラインが外観の特徴となっています。
ボディタイプは、スタンダードホイールベースとロングホイールベースの2種類を用意し、4人乗り、5人乗りに加えて、シリーズ初の3列シート7人乗りも用意されました。
搭載されているパワートレインは、3L直6ディーゼルターボエンジンと、3L直6ガソリンエンジンとモーターを組み合わせたPHEV。そして4.4L V8ガソリンターボの3種類。トランスミッションはすべて8速ATを採用しています。PHEVは、モーターでの最大走行距離は113kmを達成しています。高速走行時の優れた安定性と、低速走行時の回頭性を両立するオールホイールステアリング(AWS)を採用するなど、様々な最新技術が投入されています。
レンジローバーの車両本体価格は、1,866万円~3,171万円です。
●プジョー・5008
ミニバンテイストが強かった初代から一変し、2017年9月に登場した現行型プジョー・5008は、7シータープレミアムSUVへと生まれ変わりました。プラットフォームは5人乗りの3008と同じですが、全長で190mm、ホイールベース+165mm延長したボディの中に、7人乗り3列シートをレイアウトした高効率パッケージが特徴です。
搭載しているパワートレインは、1.6L直4ガソリンターボエンジン+8速ATと、2L直4ディーゼルターボエンジン+8速ATの2種類。駆動方式は2WD(FF)ですが、砂や泥など様々な路面に対して、最適なトラクション制御を行うアドバンスドグリップコントロールを採用し、高い悪路走破性を実現しています。現在のフロントフェイスは2021年1月にマイナーチェンジしたものです。
5008の車両本体価格は、580万6000円~611万1500円です。
●ボルボ・XC90
ボルボ・XC90は、2016年1月に日本市場に導入された、新世代ボルボの第1弾モデルの7人乗りフラッグシップSUVです。外観デザインでは、北欧神話の「トールハンマー」をモチーフとしたヘッドライトが特徴となっています。直近では2022年7月にマイナーチェンジを行い、最上級グレードのアルティメットと、標準グレードのプラスの2グレードとなりました。
搭載されているパワートレインは、最高出力の異なる2L直4ガソリンターボエンジン+8速AT。そして、2L直4ガソリンエンジンと前後にモーターを搭載したリチャージT8と呼ばれるPHEVの2種類。全車駆動方式は4WDで燃費性能は10.5~13.3km/Lとなっています。
ボルボXC90の車両本体価格は、904万円~1,244万円です。
●キャデラック・XT6
2020年1月に日本市場に導入されたキャデラックXT6は、3列シート6人乗りの優れたユーティリティと、最新デザイン・安全装備を備えたSUVです。クラストップの室内空間に採用された電動可倒式の2列目キャプテンシートと、電動可倒+倒立式の3列目シートは、大きな荷物を積む時に抜群の利便性を発揮します。
搭載されているパワートレインは、3.6L V6ガソリンエンジン+9速AT。エンジンの負荷が低いときは、アクティブフューエルマネージメントによりエンジンを4気筒モードで稼働させます。滑りやすい路面でも安定した走りを実現するインテリジェントAWDに加えて、ドライビングシーンに合わせて最適なドライブモードを選択可能です。
XT6プラチナムの車両本体価格は、990万円です。
●キャデラック・エスカレード
エスカレードはキャデラックブランドのフラッグシップSUVで、5代目となる現行モデルは2020年11月に日本市場に導入されました。ボディサイズは全長約5.4m、全幅約2.06mで、まさにキング・オブ・SUVに相応しい圧倒的な存在感を誇るビッグサイズとなっています。
インテリアでは、湾曲型OLEDディスプレイを採用。対角線の長さが38インチ超の大型ディスプレイを備えて、現在生産されている車載用ディスプレイの中で、最大の色域となっています。
搭載されているパワートレインは、6.2L V8 OHVガソリンエンジン+10速AT。駆動方式はセレクタブル4WDを採用しています。先代モデルよりキャビン&ラゲッジスペースを拡大。特に3列目のレッグスペースは40%も大きくなり、快適な着座姿勢を実現しています。
エスカレードの車両本体価格は、1,740万円~1,800万円となっています。
●ジープ・コマンダー
2022年10月に日本市場に導入されたジープ・コマンダーは、ジープ伝統のオフロード性能をキープしたまま、最大7人乗車が可能な3列シートを装備した新世代のミドルクラスSUVです。全長約4.8mというボディの中に、全てのシートでリクライニング機能を装着。また、2列目と3列目シートにも十分なスペースを確保しています。さらに2列目シートはワンタッチで収納できるタンブル機能を備えるなど様々なアレンジが可能です。
搭載するパワートレインは2L直4ディーゼルターボエンジン+9速AT。駆動方式には電子制御4WDシステムの「ジープアクティブドライブ」を採用し、13.9km/Lという燃費性能を発揮します。
コマンダーの車両本体価格は、597万円です。
●ジープ・グランドチェロキーL
ジープブランドのフラッグシップSUVが、ジープグランドチェロキーです。現行モデルは2021年12月日本市場に導入され、シリーズ初の6人または7人乗りが可能な3列シートモデル、グランドチェロキーLを設定しました。
ラグジュアリーSUVのパイオニア、ワゴニアにインスピレーションを得たロングノーズの外観が特徴で、全長5.2m、全幅1.98mという堂々としたボディサイズです。グレードは2タイプで、リミテッドが7人乗り、サミットリザーブは6人乗りと、グレードによって乗車定員が異なります。
搭載されているパワートレインは3.6L V6ガソリンエンジン+8速AT。駆動方式は4WDのみとなっています。
グランドチェロキーLの車両本体価格は、855万円~1,060万円です。
●テスラ・モデルX
ファルコンウィングと呼ばれる、上方に開くリアドアが特徴なのが、2016年9月に導入されたBEVのテスラ・モデルXです。乗車定員は5人が標準ですが、最大で3列シート7人乗りもオプションで選ぶことが可能です。
現在は、前後にモーターを搭載したデュアルモーター仕様の4WD車のみがラインアップされています。満充電時の走行可能距離は、モデルXが約576km。ハイパフォーマンスモデルのプレイドは約543kmとなっています。プレイドは最高出力1020ps、0-100km/h加速が2.6秒というハイパフォーマンスモデルに相応しい性能を発揮します。
モデルXの車両本体価格は1,446万9000円~1,666万9900円となっています。
(文・写真:萩原 文博)