■「スケートボードEV」プラットフォームを採用、複合材料で生産
イタリア・ミラノを拠点とするスタートアップ企業「AEHRA(アエラ)」は新型の電動サルーンを予告、ティザーイメージを公開しました。
アエラは電動モデルの特化したハイブランドとして誕生、2022年には初の生産型モデルとなるクロスオーバーSUVを公開しており、これが第2のモデルとなります。
第1弾のモデルは、従来のオフローダーというよりスーパーカーをイメージさせる、16万ドル(約2,200万円)のSUVでしたが、第2弾はポルシェ「タイカン」と競合するド派手なエレクトリックセダンとなります。
公開された4枚のティザーイメージは、どれも車体全体を示していませんが、官能的なワインレッドでボディを塗装。
俯瞰からのショットは、アストンマーティンを彷彿させるほか、フェンダーの顕著な曲線、ボンネットの下のスリムなLEDデイタイムランニングライト、小さなリアスポイラー確認できます。
またDピラーには、小さなイタリアの国旗バッジを装備、SUVから引き継がれた「複葉機」ドアミラーが見てとれます。
今年初めに公開された同社のSUVの画像と比較すると、セダンは明らかに車高が低く、曲線がより誇張されています。
アエラのデザイン責任者であり、元ランボルギーニのデザイン責任者であるフィリッポ・ペリーニ氏は、「AEHRAでは、代表性のないコンセプトカーを作ることは考えていないため、このプロトタイプは2026年に登場する最終量産モデルとほぼ同じになるでしょう」と語っています。
市販型では、2025年後半に発売予定のSUVと同様に、このセダンは「スケートボードEV」プラットフォームを採用、複合材料で作られたボディが特徴となります。
パワートレインの詳細は明かされていませんが、SUV同様に120kWhの巨大なバッテリーパックが、497マイル(800km)の航続距離を実現、950ボルトの電気系統により350kWの超高速充電が期待できます。
ワールドプレミアは、6月16日の「ミラノ・モンツァ・ムービングモーターショー」で予定されていますが、アエラはモデルに特定の名前を付けないことを選択しているため、ペリーニ氏が示唆したように、単に「アエラ セダン」と呼ばれることになると思われます。