■春の恒例イタ車フェスに集まった、たくさんのフィアット&アバルト
日本におけるラテンカーカルチャーの普及に古くから貢献しているプロショップのひとつが「トゥルッコ」です。
代表の橋本さんが、かつてイタリア現地の「A,TRUCCO」を訪問した際に深く共感を覚え、「日本でもこのようなショップを展開したい!」という熱意から、その店名を使う許可を得たというのが、ルーツになっています。
特にフィアット、アバルト、ランチアといった、「小さくてもクセの強い」イタリア車に傾倒し、整備や車両の販売はもちろん、現地から取り寄せたアフターパーツ、日本製のチューニングパーツ、トゥルッコオリジナルのアイテムまで幅広く手がけることとなります。
その一方で、常にユーザー目線を忘れることはなく、「イタ車好きみんなが楽しめるイベント」の企画にも力を注ぎます。
おそらくフィアット系のイベントの中でも、もっとも長い歴史を誇る「FIAT FESTA」を主催し、今年がなんと30回目のメモリアル開催となります。
当初はこじんまりと小さな会場でスタートしたそうですが、年々規模が拡大し、キャパが収まりきらなくなって、現在の群馬・水上宝台樹(みなかみほうだいぎ)スキー場の広大なスペースを使うようになったといいます。
2023年5月28日(日)、朝早くから会場を埋め尽くすフィアット&アバルトをメインとしたイタリア車の群れ。
メイン会場は出展企業のブースエリア、希望者によるフリーマーケットエリアで華やかに彩られ、半面は一般ユーザーのミーティングエリアに。仲間同士でクルマ談義に花を咲かせたり、同じボディカラーで並べて記念撮影したり、思い思いの時間を過ごしていたようです。
FIAT FESTAのコンテンツは見るだけでなく、参加型の企画も盛りだくさん。
「トロフェオラリー」は、会場外のルートを、コマ図を使って走るラリー形式。タイムトライアルではないので、誰でも気の合うコンビでエントリーが可能です。
「トロフェオスラローム」はパイロンを設置した特設コースでタイムを競い合う、毎年白熱のジムカーナ競技。
午前中にコースを覚えつつ、3本の練習走行を行い、午後のトライアルでタイムを計測。ハンドリングとアクセル&ブレーキワークを問われるスラロームは、エンジンパワーの差が出にくいので、車種を問わず楽しめるクルマ遊びといえます。
プロショップブースは、各社の最新ドレスアップパーツやチューニングメニューを施したデモカーがずらりと並びます。パーツ試乗会を開催する出展社もあり、気になる乗り心地などを実際にチェックできる、貴重な機会となっていました。
ブースによっては、この場でお披露目というニューアイテムも見かけられました。
イベントのフィナーレは、ラリーとスラローム大会の表彰式、そして全員参加のじゃんけん大会。協賛各社から提供の豪華賞品がもらえるとあって、大いに盛り上がりを見せました!
31回目も、またこの場所で元気に会えるといいですね!
(文・写真:TOKYO CIAO MEDIA)