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■ウラジオストクが日本製中古車の一大市場に
70~90年代の日本の「名車」を集めたイベントが先頃、近隣の街ウラジオストクで開催されました。
日本車の愛好家グループや、名車を展示する博物館が主催したもので、現地ではかつて日本で人気を博した旧車が数多く走っているようです。
ちなみにウラジオストクは、日本列島の西方約800kmに位置する日本海に面した人口約60万人程度の都市で、成田から航空機で約2時間半の距離に位置しています。
新聞報道によると、屋外に設営されたイベント会場に40系ランドクルーザーや、歴代のマークII、クラウン、ローレル、ユーノス・ロードスターなどの名車約300台が一堂に集結した模様。
会場にはアニメ「セーラームーン」などのコスプレが目立つなど、来場者は大いに「日本文化」を楽しんだようです。
今回のイベントは、日本車の文化を更に広げるために開催したそうで、2022年12月にはウラジオストクに日本の名車博物館まで開設したそうです。
●日本からの輸入中古車が人気の訳は?
日本の中古車の人気が高いのは、地理的に近く輸入しやすいことや、新車に比べて圧倒的に車両価格が安く、しかも品質・性能が良いのが理由のようで、「高性能で快適」と評判になり、日本から程度の良い中古車が大量に輸入されている模様。
ウラジオストクは、現在はウクライナ侵攻をめぐり、日本との関係が悪化しているロシアに属しながらも、政情に左右されること無く、今後も末永く日本車に乗り続ける考えの人たちが多いと言います。
日本の中古車を好んで長く乗り続けるユーザーがウラジオストクに大勢存在するというのは意外ですが、新車が日本国内で数年間使用されただけで中古車となり、その後極東に輸出されている訳ですから、人気があるのも頷けます。
●実は新車も日本車が人気
一方、ウラジオストクでは旧車に限らず、ホンダ・ヴェゼルや日産セレナ、スズキ・ハスラー、ランクル・プラドなども人気で、本来は左ハンドルが標準にもかかわらず、駐車場は右ハンドル車にも対応しているそうです。
半導体不足で新車の入手に長期間要する現況や、電動化が進んで純エンジン車がこの先稀少化する事を考えると、今後は日本でも従来以上に愛車に乗り続けるケースが増えるかもしれません。
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