アウディ「Q7」は10年超えのロングセラーに? 2度目の大幅改良が進行中

■ヘッドライトが新設計のブロック形状に進化、メインライトも再配置

アウディは現在、大型クロスオーバーSUV「Q7」改良型を開発中ですが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。

アウディ Q7 改良型 プロトタイプ スパイショット
アウディ Q7 改良型 プロトタイプ スパイショット

第2世代となる現行型は2015年に登場、4年後の2019年には初の大幅改良がなされており、これが2度目の大幅改良となります。

タイミング的にはフルモデルチェンジの時期ではありますが、同社では、ラインアップが急速にEVにシフトしているため、全く新しいSUVを開発するより、既存のSUVをアップデートする方が経済的に理にかなっていると判断したようです。

このフェイスリフトにより、Q7はメジャーブランドでは珍しい、10年以上のロングセラーとなりそうです。

アウディ Q7 改良型 プロトタイプ スパイショット
アウディ Q7 改良型 プロトタイプ スパイショット

捉えたプロトタイプは、以前の渦巻き模様のカモフラージュは取れたものの、まだまだ黒いクラッディングやテープで詳細を隠しています。

改良型のフロントエンドでは、ヘッドライトが新設計のブロック形状に進化、内部LEDデイタイムランニングライトも刷新され、メインライトユニットの下部から上部へ移動されています。

ヘッドライトユニット自体が変更された理由の1つは、新しいグリルの周りに収まるようにすることです。

一見、アウトラインは旧型と同じに見えますが、改良型では六角形というよりは、むしろ四角形に近いです。またグリル内は、四角のパターンから、巨大でラウンドしたメッシュパターンに新設計されています。

アウディ Q7 改良型 プロトタイプ スパイショット
アウディ Q7 改良型 プロトタイプ スパイショット

リアエンドでは、LEDテールライトをデカールで完全に偽装、グラフィックはもとより、アウトラインも刷新されるかもしれません。

ライト間のトリムもテープで隠されており、LEDライトバーが配置される可能性もありそうです。さらに、バンパー下部のディフューザーも現行型より狭く、より際立っているように見えます。

インテリアの変更は、3画面のキャビンの外観を再形成するのではなく、インフォテインメントと接続性のあるアップグレードに焦点を当てる可能性が高いでしょう。

現在のパワートレインは、市場に応じて2.0リットルから4.0リットルの直列4気筒、V型6気筒、およびV型8気筒ガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドの選択肢が用意されています。

しかし、今後はEVに重点が置かれていることを考えると、Q7の燃焼エンジンに大きな変更が加えられるとは考えられず、効率の改善や出力を上げるための微調整などがメインとなりそうです。

Q7改良型のワールドプレミアは、最速で2023年後半。2020年代後半にはフルエレクトリックモデルへ世代交代するでしょう。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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