■完全なバッテリー式のセットアップではなく、48Vマイルドハイブリッド技術を採用か
マツダは現在、世界に誇るライトウェイトスポーツカー「ロードスター」次期型を開発中とみられますが、最新情報とともに現段階でわかっていることをまとめました。
初代ロードスターは1989年に登場、「ユーノス店」第1弾モデルとして「ユーノス ロードスター」(NA型)の名称で発売。1998年にデビューした2代目(NB型)では「マツダ ロードスター」に変更され、2005年にはプラットフォームを刷新した3代目(NC型)が発売されました。
現行モデルである4代目(ND型)は2015年に登場しており、発売から7年が経過、次期型「NE型」の開発がスタートしています。
マツダは2022年11月、電動化戦略や中期経営計画をアップデートし、2030年に向けた経営の基本方針を発表するとともに、次世代のロードスターを示唆する2ドアクーペ「ビジョンスタディモデル」を公開しました。
スタディモデルでは、ハードトップ、バタフライドア、ラップアラウンドフロントガラス、ポップアップヘッドライト、際立つフェンダーなどが確認できました。
次期型では、バタフライドアやポップアップヘッドライトの採用なないとみられますが、低いカウル、フェンダー、筋肉質のリアハンチなどは継承される可能性が高いようです。
キャビン内では、カスタマイズ可能なデジタルインストルメントクラスターや、改善されたグラフィックスと、より大きなインフォテインメントディスプレイ、ワイヤレス充電などを搭載。より豊富な素材、改善された乗員スペースが期待できるでしょう。
また、ケーブル不要のApple CarPlayおよびAndroid Auto 機能が提供されるほか、i-Activsense半自律安全アシストの提供も間違いないところです。
最大の注目はパワートレインで、初の電動化が有力だといいます。しかし、パフォーマンスとハンドリングダイナミクスの向上を最大限に活かすため、完全なバッテリー式のセットアップではなく、48ボルトのマイルドハイブリッド技術と、改良された2.0リットルの直列4気筒「SKYACTIV-X」エンジンを組み合わせて使用。
「CX-90」から6速マニュアルまたは新開発8速マルチクラッチオートマチックを介して後輪に動力が供給されそうです。
ロードスターNEのワールドプレミアは、2025年後半と予想されます。