贅と速さの二刀流! ベントレー「コンチネンタルGTマリナー」に清水和夫が酔いしれる

■究極の贅沢! BENTLEY CONTINENTAL GT MULLINEに清水和夫が試乗

●いつかはベントレー!って感じ~♪(清水)

BENTLEY CONTINENTAL GT MULLINER×清水和夫
BENTLEY CONTINENTAL GT MULLINER×清水和夫

高級車・ベントレーの中でも、「MULLINE(マリナー)」の名が付くのは特別なんだとか。

マリナーとは、ベントレーのコーチビルダー。『ハンドメイドのディテールが随所に散りばめられ、世界最古にして最も知られているコーチビルダーの名を冠するに値するクルマであることが即座に理解できます』と、ベントレーのWebサイトに記されているとおり、ただでさえ高級なベントレーの中にあって、「特別注文部門」の手が入っているという煌びやかな響き…痺れます。

そんな、コンチネンタルGTの中の最高峰、贅を尽くした仕様のCONTINENTAL GT MULLINE(コンチネンタルGTマリナー)に、国際モータージャーナリスト・清水和夫さんが堂々、試乗!

そのお値段…3800万円オーバー!! かなり、ヤバいですよ!っていうか、なんで撮影に誘ってくれなかったんだ~(怒)!(永光やすの)


●日本の販売台数は年間700台弱。でも、単価を考えると…!!

試乗はお馴染み、国際モータージャーナリスト・清水和夫さん
試乗はお馴染み、国際モータージャーナリスト・清水和夫さん

今、日本ではベントレーが2年連続、過去最高記録(販売台数)をマークしているみたいですね。23年度もぜひとも3年連続、最高記録をマークしたいと。

大体、国内で売っている台数が年間…多分700台弱くらい。まぁ平均単価が高いクルマなので、そりゃ~相当頑張ってるなって感じがしますね。

エンジンがアウディだったりとか、いろんな意味でポルシェとかアウディのエッセンスが入っているんで、ハードウェアの完成度は非常に高いです。

痺れるコクピット…座ってみたい
痺れるコクピット…座ってみたい

ベントレー独自のデザインとか皮シートとか木目とか、そういったところは、伝統工芸品的にベントレーが得意とするところ。完成度の高い技術と、イギリス・ベントレーの伝統的な、ドライバーをインテリアで楽しませる、みたいなところ、高級車の一番重要なキモのところをベントレーは持っていますからね。

まぁお互いに、ポルシェやアウディもベントレーから学んでいるところもあると思う。

●4L V8ツインターボは文句なし! 高度運転支援で楽チン♪

走りも最高だぜ~!
走りも最高だぜ~!

今、1200~1300rpmくらいだけど、このくらいの低速回転数でも4L V8 ツインターボは、もう十分トルクが出ていますね。

いや~、もう本当に極楽だな~♪

レースのDNAも入っている4L V8ツインターボのパワー&トルクは文句なし!だそうです
レースのDNAも入っている4L V8ツインターボのパワー&トルクは文句なし!だそうです

でもね、ベントレーってやっぱりレースのDNAを持っているんで、その気になればこのクルマ、最高速度…確か312km/hくらいかな?(←318km/hだそうです!) 空力も良いし。

そしてこの色(インテリア)! 何とも言えない色ですね。皮シートの使い方からして。

コンチネンタルGTマリナーには、ACC(車間距離制御装置)とLKAS(車線維持システム)の運転支援レベル2が付いています。ココの制限速度は80km/hだから設定速度も80km/h。で、1コ上のレバーを押すとLKASですね。

ベントレー・コンチネンタルGTマリナーのシフト部
ベントレー・コンチネンタルGTマリナーのシフト部

今、ハンドルの支援とACCの両方が作動しています。ちょっと車線の端っこのほうに来ると、ステアリングがググッと重くなって車線内に戻す感じがありますね。結構しっかり強めに手のひらで感じられますから、どちらかというとBMWに近いやり方、かな。

前を見てハンドル切っているだけで、それ以外のことは何もやらなくても、全部やってくれています。でも、これはまだ自動運転じゃなくて、レベル2の高度運転支援の範囲です。

●超高級ベントレーには葉巻の香りが似合う

スクリーンを変えるとここにアナログメーターが出てくる。外気温と東西南北の磁石と、コレはラップタイム計るのかな?
スクリーンを変えるとここにアナログメーターが出てくる。外気温と東西南北の磁石と、コレはラップタイム計るのかな?

昔、ベントレーのCEOだった元アウディ社長のペフゲン(フランツ・ヨゼフ・ペフゲン博士)さんの招待で、え~っと…どこだったかな、カナリア諸島かなんか行ったときに、もの凄く葉巻の香りがするベントレー社長の個人車に乗ったことがあるんですけど、それはやっぱり、究極の男のコのクルマだなって感じがしましたね。

タイヤサイズはフロント275/35ZR22 96W/リヤ315/30ZR22
タイヤサイズはフロント275/35ZR22 96W/リヤ315/30ZR22

人生の、こう、成功した人の最後に乗るクルマとしては、これ以上のものはないですね。退職金貰って、株でちょっとお金儲けて…な~んて感じで、余裕があるのであれば、ぜひベントレーがいいです。

まぁ、車両価格3800万円なんですけど。

最高の贅沢なクルマに乗っている感じ。できることなら、人生最後のクルマに、このベントレーを選びたいと思っています。

ただね、サイズがちょっと大きいんだけど、全長が長いのかな。車庫に入れば十分いいですね(←コレ買える方は、ガレージだって大きいハズ!)。しかも右ハンドルなので、ペダル配置も悪くないし。

最高のご褒美をもらった感じがします。(清水和夫)


やっぱりいいですね、ベントレー・コンチネンタルGTマリナー♪ 清水さんも、『人生の最後の1台』候補に入っているようです。はぁ~一度は乗ってみたい(助手席で十分です!)。

ということで、目の保養に動画 ↓ ↓ ↓ をドーゾ!

(試乗:清水 和夫/動画:StartYourEnginesX/アシスト:永光 やすの

ベントレー・コンチネンタルGTマリナーの主なスペック
ベントレー・コンチネンタルGTマリナーの主なスペック

【SPECIFICATIONS 】
車名:BENTLEY CONTINENTAL GT MULLINER
全長×全幅×全高:4880×1965×1405mm
ホイールベース:2850mm
車両重量:2200kg
乗車定員:4名
エンジン型式/種類:V型8気筒+ツインターボ
総排気量:3996cc
最高出力:404kW(550ps)/5750-6000rpm
最大トルク:770Nm/2000-4500rpm
燃料タンク容量:90L
燃料:無鉛プレミアム
燃費 WLTP:12.1L/100km
駆動方式:アクティブAWD
トランスミッション:8速AT(8DCT)
サスペンション形式(前/後):ダブルウイッシュボーン/マルチリンク
ブレーキ フロント:ベンチレーテッドディスク リア:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ(前/後):275/35ZR22 96W/315/30ZR22
0-100km/h加速:4.0秒
最高速:318km/h
車両本体価格(税込):38,907,000円(※2023年3月1日時点)

【関連リンク】

StartYourEnginesX
https://www.youtube.com/user/StartYourEnginesX

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この記事の著者

清水和夫 近影

清水和夫

1954年生まれ東京出身/武蔵工業大学電子通信工学科卒業。1972年のラリーデビュー以来、スーパー耐久やGT選手権など国内外の耐久レースに参加する一方、国際自動車ジャーナリストとして活動。
自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆し、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。clicccarでは自身のYouTubeチャンネル『StartYourEnginesX』でも公開している試乗インプレッションや書下ろしブログなどを執筆。
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