目次
■新城ラリー、スタート!のお話☆
●久しぶりにお客様の前でセレモニアルスタート♪
こんにちは☆
2023年3月4日(土)~5日(日)に愛知県で行われた「2023JAF全日本ラリー選手権 第2戦 新城ラリー2023 supported by AICELLO」。今回の報告は、スタートからの出来事を書いていきます!
新城ラリーでは、セレモニアルスタートが金曜日の夕方に行われました。これも新城文化会館のあるHQ(ヘッドクオーター/本部)で行われました。
セレモニアルスタートは、私が初めて全日本ラリーに出た2019年以来。久しぶりの有観客ということで、たくさんの方の前でスタートする事ができました。
小さいコの「頑張ってー!」の声がたくさん響き渡っていたことが印象的です。新城ラリーは全日本ラリーの中でも一番お客さんの集まるラリーなので、なんだか懐かしく、嬉しく感じた瞬間でした。
金曜日はレッキの後に参加確認と車検があり、その後、HQの新城文化会館に集まり、安全講習会/開会式/ドライバーズブリーフィングをして、セレモニアルスタートという流れ。
意外と時間がなく、あっという間に過ぎていきました。
金曜日は、HQに移動する前に動画の見直しチェックもできたので、セレモニアルスタートをした後はチームのみんなでご飯に行って、解散。
●レースクイーンさんも合流!
そぉそぉ! 今年はWellpine MotorsportsのRQとして、Aiさんがチームに加わりました。
このご飯の時に、やっとしっかり喋れた気がします。ラリーはチームと一緒にいられる時間も短いので、話せる時に会話をしないと、中々コミュニケーションが取りずらいのですが、Aiさんはクルマもラリーも大好き。
チームWellpineの女子力の高さにびっくりしながらも、とても楽しみながらチームに馴染んでいて、嬉しかったです♪
白×金×銀がWellpineカラーですが、Aiさんが着ると更に派手にかっこよく見える!!
サービスパークでは、撮影会が随時行われていましたよ♪
●いよいよタイムアタック!
金曜日はそんな感じで終わり、土曜日からいよいよタイムアタック含め、ラリーがスタートします。
TC0(タイムコントロール0)という場所に、スタートリストに書かれた時間に行き、タイムカードをもらって進んでいくのですが、今回はこのTC0からSS1がめちゃくちゃ近い!
1つめは新城総合公園なので、サービスパークから出てすぐなんです。
いつもはリエゾン(移動)区間が長いのでそこで気合いを入れ直すのですが、今回はそんな時間はありません。
と、いうことでサービスパークを出る時からヘルメットもつけて準備して出発。
TC0を出ると毎回タイヤチェックがあり、何本タイヤを積んでいるかや、使える本数を数えるためのマーキングをされます。
この距離が近いからか、時間の割にTC0に中々近づかないという事態が!!!
せっかくシートベルトもして気合いを入れたのですが、進まない場合は一度マシンから降りてコ・ドライバー自分の足でTC0へ時間通りに行かないといけないのです。
ギリギリまでは乗っていたのですが、途中で時間を見極め「ムリだ!」と降りて出しにいきました。
そこからまたシートベルトをして、準備し直します。リエゾン区間もほぼなく、すぐにタイヤウォームアップゾーンへ。
決められた区間でタイヤを温めるための走行が許されているのですが、そのほかの場所ではやってはいけないルールになっています。
村田選手の「温めるよ!」の声に気合いを入れ直し、まずはここでもヤリスのフィーリングをちゃんと感じようと、身体を委ねてしっかりみようとしていたのですが、めちゃくちゃ滑る!!
こんなに!?と思うほど滑っていたので「1本目ですし、落ち着いていきましょう」と声を掛け合い、いよいよ1本目スタートです。
●SS1、スタート…あ~~~(涙)
テストで速さなどはちょっと感じられたけど、そこまで距離も乗れていなかったので、最初は「このヤリスを感じる、落ち着く、丁寧に読む」を意識しようと心の中で唱えてから、「5・4・3・2・1・スタート!」とカウントダウンしていきました。
このSSは600m。大雑把にいうと、ストレートから右に曲がり、公園を囲うように半円を半時計周りに進み、また右に曲がり、少しストレートを走ってフィニッシュ!というコース。
ギャラリーも沢山いるし、ドライバーさんは気合いが入りやすい場所になります。
スタートしてからいい加速感を感じながらも、「思いのほか速いな」と。最初に右に曲がるところで、自分の感覚よりスピードがのっていたのでちょっと心配になったのですが、これでも、いけるのかな!?と思っていたら…。
やっぱり滑って左リアがヒット。
更に反動で左フロントもヒット。
何故かこういう時に、急に頭の中で「大丈夫! とりあえず落ち着いて進むぞ!」と、先の事に切り替わっているんですよね。
感覚的には、ちょっとやっちまったな…という感じもありますが、距離も短いし走りきれそうと変な自信も出てきていました。動画で見直すと何故かぶつかる前から手がドアの方にやめてって感じで動いていたのですが、言葉だけは落ち着いていて笑ってしまいました(笑)。
危ないので、この癖とペース的な部分で何も出来なかったのは反省点ですが、初めての経験だったのでとても勉強になったポイントでもありました。
ちなみに、動画はWellpine MotorsportsのTwitterにUPされているので、気になった方は見てね☆
●SS1は取り合えずフィニッシュ。さぁSS2へ!
そのまま実際に走り切れて無事、フィニッシュ。
ぶつけた所を確認すると、リヤはホイールが割れてしまっていました。
すぐにスペアに交換。
今回は1本積みで出発していたので、リヤを変えたらもう替えはありません。
フロントはギリギリ持ちそうだったので、そのまま午前中を走り切るために、「ここから慎重に! とりあえずサービスパークまで走り切ろう」と、村田選手と話して、SS1の新城総合公園を出てSS2の鬼久保に向かいました。
フロントも割れていたらリタイアになっていたので、危機一髪…といったところ。
SS2とSS3で何かあったらどうしようもできないですし、思い切りぶつかってはいるのでアライメントも狂ったまま。
このまま走り切らなくちゃいけないのはシビアですが、もうやりきるしかありません。
次の鬼久保は高速SSで、ラリージャパン2022でも全日本ラリーでも走り慣れたコースになります。
というところで、SS2からの話はまた次回☆
お楽しみに♪
(梅本 まどか)
ラリーあるあるですが、ぶつかるのはいつもコドラ側です。
このSS1スタート直後のプチクラッシュで左後ホイールは割れて、左前ホイールも損傷。
アライメントも……。
スペアタイヤを1本しか積んでないので、SS3後のサービスまで左前はそのまま。
エア漏れしなかったWORK EMOTION ZR10に感謝ですね。 https://t.co/DK8cBFVDSv— Wellpine Motorsport (@WPMS_official) March 4, 2023
【関連リンク】
Wellpine Motorsport(ウェルパインモータースポーツ)
https://wellpine-motorsport.com/