■キャンピングカーのふらつきを抑え、高い耐久性と操縦安定性を実現
空前のキャンピングカーブームが続く中、新たなユーザー層を呼び込んでいます。
一方でビギナーの増加に伴い、キャンピングカーの「架装」装備以外への注目度がどれだけ高まるのか、という課題もあるように感じられます。つまり、キャンピングカーもクルマである以上、移動することが前提だからです。一度でも背が高く、重量のあるキャンピングカーを走らせたことがあれば、タイヤやサスペンションなどの足まわりの重要性を実感できるはずです。
横浜ゴムは、そんなキャンピングカーの高荷重に対応し、高い耐久性と操縦安定性を両立したという、同社初のキャンピングカー専用タイヤ「BluEarth-Camper(ブルーアース・キャンパー)」を2023年3月に発売します。
発売サイズは、キャンピングカー向けタイヤの専用規格であるCP規格に適合した215/70R15CP 109/107Rを含む5サイズ。価格はオープンです。
なお、キャンピングカー専用規格であるCP規格とは、欧州タイヤおよびリム技術機構(ETRTO)が定めるタイヤ規格で、LT/C規格より空気圧を高く設定することでキャンピングカーに求められる高負荷域での常用を可能とする規格になります。
このキャンピングカー専用タイヤの「BluEarth-Camper」は、1月13日から開催される「東京オートサロン2023」で初披露されます。
先述したように、キャンピングカーの市場規模は年々拡大していて、それに伴うキャンピングカー向けタイヤへの需要も年々高まっています。キャンピングカーは高荷重、高重心の車両特性による運転時のふらつきなどが発生しやすく、それに対応するタイヤがキャンピングカーユーザーから求められています。
「BluEarth-Camper」は、こうしたニーズに応えるため、キャンピングカー専用タイヤとして開発され、高い耐久性と操縦安定性を両立しているそう。さらに、雨の日の運転にも配慮され、優れたウェット性能を実現したとしています。
タイヤ構造には、専用設計が採用されています。トレッド全体にベルトカバーを配したフルカバー構造とし、ベルト部の耐久性を向上。ビード部の剛性を高める断面が三角形の補強ゴム層であるビードフィラーには、低発熱のコンパウンドを採用。こうして負荷時の発熱を低減することで、より高荷重への耐久性が高められています。
トレッドパターンには実績のある雨に強い「BluEarth-Van RY55」の技術、デザインを採用。高硬度のキャップコンパウンドを組み合わせることで、運転時のふらつきを抑制し、優れた操縦安定性が得られるそうです。また、タイヤサイドには、キャンピングカーにふさわしい雄大な山岳をモチーフにしたデザインが用意され、キャンプやアウトドアをイメージさせる外観も目を惹きます。
(塚田勝弘)