損害は? 事件犯人は? 車上荒らしの被害をこうむった「トヨタ86」のその後

■車両保険は支払われたが、それでも足りずに40万円の自己負担を強いられた

一夜にして愛車がこんな姿に…。考えただけでもゾッとする
一夜にして愛車がこんな姿に…。考えただけでもゾッとする

11月に発生した車上荒らし事件の記事をアップしたところ、大変な反響があったようで、その続報をお届けしたいと思います。

簡単に事件を振り返っておきましょう。

被害に遭ったのは、Aさんのトヨタ86。グレードはGT Limitedでした。

2022年11月3日の祝日、富士スピードウェイでの仕事が終わって、愛車のトヨタ86で、夜遅く千葉県・船橋市の自宅へ戻ったAさん。

エンジンルームも、このように消火剤だらけにされてしまった
エンジンルームも、このように消火剤だらけにされてしまった
助手席側のガラスが割られて、室内は目を覆いたくなるような光景
助手席側のガラスが割られて、室内は目を覆いたくなるような光景

翌朝8時ごろ、警察からの「あなたのクルマが車上荒らしの被害に遭ったようだ」と突然の連絡で目を覚まします。慌てて駐車場へ行ってみると、無惨に変わり果てた愛車の姿がそこに…。

ガラスを割られ、ブリッドのバケットシートが盗まれ、車内には証拠を隠すためか消火剤を撒かれました。

さらに、ブロックを下まわりにかまして、タイヤ&ホイールもごっそり無くなってしまいました。不幸中の幸いで、サスキットやマフラーは無事でした。

室内後部にも入念に消火剤が散布されています
室内後部にも入念に消火剤が散布されています
ETCカードやナビなどは盗まれていません
ETCカードやナビなどは盗まれていません

私も、Aさんからこの際の画像を見せてもらった時、思わず声を失いました。丹精込めてカスタマイズした愛車が、一夜にしてこんな目に遭ったら…。そのショックは計り知れないでしょう。

と、ここまでが前回のレポート。YouTubeでも被害を報告し、各方面へ情報提供を求めたのですが、はたしてその結果は?

●トヨタ86は全損扱い、犯人はまだ捕まっていない

結論としては、残念ながら犯人に直結する有力な情報は得られていません(2023年1月現在)。

刑事事件として処理されたのち、被害車両はディーラーへ搬送。保険会社による査定によって、やはり86は「全損扱い」となってしまいました。警察はその間に、近隣のクルマへ設置されたドライブレコーダーからも情報を収集。事件発生から2週間程度経ってから、被害車両の指紋採取も行ったそうです。

保険会社の判断により車両保険220万円+全損時特約で20万円の合計240万円が支払われました。しかし、残債が約280万円あったそうなので、追い金の40万円は実質自己負担となってしまったAさん。

奪われたホイールやシートに関しては補償されず、大きな損害を被ってしまいました。ネットオークションや中古パーツ販売店などもチェックして、同じモデルのホイールも見つけたそうですが、盗品に結びつくような証拠は得られませんでした。

盗まれたシートはブリッドの赤いバケットタイプ
盗まれたシートはブリッドの赤いバケットタイプ
実際に盗まれてしまったのが、このアドバンホイール
実際に盗まれてしまったのが、このアドバンホイール

被害に遭われた方は、ひとまず車両残債の支払いも完了して一段落となりましたが、こうしている今も、犯人が「のうのうと」生活しているかと思うと本当に腹立たしいし、同様の被害が続く可能性も高いです。

自己防衛はもちろん、怪しさを感じるような出品者の中古パーツには手を出さないよう、ご留意されたし! 引き続き、今回の事件の情報提供も求めています。

(TOKYO CIAO MEDIA)

<事件に関する情報提供は>
船橋東警察署 TEL047-467-0110

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