バイク用のバッテリー式ドラレコは、使いかたが合えばアリ!問題はバッテリーの持続時間【自腹レポート】

■バッテリー式のドラレコなら簡単に使える!?

MUFU_V10S
MUFU V10S

クルマには以前からドライブレコーダー(ドラレコ)をつけているのですが、バイクには昨年までつけていませんでした。

でも、当然バイクにもドラレコをつけておきたいですよね。世間を見るとバイクってなにかと悪者にされやすいような気もするし。

私はバイクを2台持っています。おもに趣味として乗るVFR750Fと、仕事用として近場で使うクロスカブ110です。乗る距離でいえばVFR750Fのほうが長いですが、乗る頻度ならクロスカブ110のほうが多い。バイク用ドラレコはどっちにも付けたいところです。

しかしバイク用ドラレコはけっこう高価なので、2台ともにつけるとなるとかなり費用がかかります。

そこで考えたのが、バッテリー式のドライブレコーダーです。車体に配線する必要がないので、ホルダーだけを2台に取り付けておけば、本体はそのとき乗るほうのバイクに適宜装着して使えばいい。つまり本体は1台で済むわけです。

しかも配線が不要なので、お店に装着をお願いする必要もなく、工賃がかからない。理想的には前後2カメラつけたほうがいいのでしょうが、圧倒的にリヤカメラよりフロントカメラのほうが重要でしょうから、フロントカメラ1台のみ使うことにすれば、けっこうトータルの費用は抑えられるんじゃないかと考えたわけです。

●MUFUのV10Sを買ってみた

V10S内容物
MUFU V10Sの主要内容物です。本体のほか取り付けステーとホルダー、USBケーブルなどが付属します。

近年、こういった電子部品は本当に群雄割拠で、知らないメーカーのものが無数に登場しています。YouTubeやらなんやら、いろいろ調べた結果、MUFUのV10Sというモデルを購入することにしました。

特に重視したのはバッテリーの作動時間です。なお、ヘルメットが重くなるとイヤなので、ヘルメットマウントのものは選びませんでした。

MUFUのV10Sは、ネット通販のみで販売されています。人気があるようで注文してすぐ発送されるわけではなく、時間がかかる旨のお知らせが書いてあります。結果的に、私は約3週間で品物が届きました。

●配線不要なので取り付けは簡単

V10S_on_VFR750F
バイク用なので、防水防塵仕様です。

MUFUのV10Sを使うには、付属のステーを使ってホルダーをバイクに装着します。ミラーがハンドルバーについているバイクなら装着は簡単そうです。

私のVFR750Fはカウルマウントのミラーに装着したのですが、長いステーをきらって、GoPro用のベースマウントを使ってホルダーをつけてみました。どうもGoProのマウントと互換性があるようです(保証はできないので自己責任でお願いします)。

V10S_on_CrossCub
クロスカブにはヘッドライトを固定するボルトに共締めしました。

クロスカブのほうは、またホルダーを別に1個追加購入して装着することにしました。こちらのミラーはハンドルバーについているのですが、ナックルガードをつけているせいで、ミラーにはV10Sを装着しにくかったのです。ヘッドライトをマウントするボルトに共締めしたのですが、こちらも簡単に装着できました。

SDカードのフタ
記録はマイクロSDカードに行います。マイクロSDカードのスロットは防水仕様のフタが取り付けられています。

なお、V10S本体にはモニター画面はありません。スマホに専用アプリを入れると、WiFiで録画した動画や、撮影しているリアルタイムの映像を見ることができます。これでホルダーの向きや角度を調整します。

記録された映像は、このアプリを通じてスマホにダウンロードすることもできますし、本体に入れてあるマイクロSDカードを取り出して確認することもできます。

V10Sのストラップ
本体はホルダーに差し込むだけです。けっこう固いので簡単には落ちないと思いますが、脱落防止用のストラップも併用します。

ホルダーをバイクにとりつけたら、あとはV10S本体をホルダーに差し込めばONになり、抜けばOFFになるというもの。たいして経験のないユーザーでも、DIYで簡単に取り付けることができます。

●バッテリーだけでは長時間のツーリングには不向き?

USBケーブルで充電
充電はUSBケーブルで行います。フル充電までの目安時間は約5時間です。

さて、まず私が気になったのは、バッテリーの持続時間でした。というのは、私は日帰りツーリングでも8時間以上走るなんてザラなんですね。V10Sはバッテリー持続時間8.5時間をうたっていますが、最大で8.5時間というところでしょうから、実際はどうでしょうか。

というわけで、VFR750Fで日帰りツーリングに行ってみました。休憩や食事のときは外しておき、走行中だけ録画するようにしたのですが、実際に録画できたのは約6時間半。帰り道の途中で電池切れになってしまいました。

V10Sのライト
上部のライトで、ON/OFFの状態やバッテリーの残量がわずかであることを知らせてくれます。

それでは困ります。

そこで、今度はモバイルバッテリーをツーリングに携行し、休憩や食事のときはただV10Sを外しておくだけでなく、モバイルバッテリーで充電するようにしました。すると8時間半もってくれました。

このときは帰宅するやいなや電池切れになったので、いちおう走行時はすべて録画できましたが、ぎりぎりでした。

もっとも、ハンドル付近にUSBソケットを設けているバイクなら、USBケーブルで給電しながら録画することもできるし、モバイルバッテリーから給電しながらの録画もできます。ケーブルが伸びるのでスマートではないですが、それなら長時間の録画も可能でしょう。

●頻繁に乗るバイクには面倒くさい?

一方、クロスカブのほうですが、なにせ頻繁に乗るので、いちいちつけたり外したりするのが面倒くさい。我ながら「それくらい買う前にわかるだろう」という気もしますが、実際に使ってみると、予想していたより面倒くさいです。

夜の録画画像
街灯の少ない暗い道でもきれいに録画できています。

というわけで、充電/給電なしに長時間録画したいひと、足がわりのバイクに頻繁に乗るひとには、ちょっと向かないかなぁ、という気がします。とはいえ、画質はドラレコとしてはまずまずでしょう(アクションカムではないので、GoProのような高画質ではない)。

なにより初期費用が安いので、導入のハードルが低い。特に、乗るのは週末くらいで、複数台数のバイクに使いまわしたいようなひとには向いているのではないでしょうか?

私はこれが壊れたら、あるいはバッテリーが劣化してきたら、次は配線が必要な固定式のドラレコにしようと思いますが、これを購入したことには後悔はありません。最初にお試しで買う1台としては悪くないのでは?

(まめ蔵)

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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