【訃報】東京オートサロン2023へも来場予定だった「ケン・ブロック」急逝

■世界一スリリングな走りで注目を集めたドライバー「ケン・ブロック」

Ken Block@Essen Motor Show 2019
ケン・ブロックと清水隆史TOYO TIRE社長

世界的に有名なラリー&エクストリームドライバー「ケン・ブロック」が急逝しました。その名前を知らずとも、「そのような走り」の先駆者であることを告げればほとんどの人がピンとくるのではないでしょうか。

以下が、YouTube再生回数1.1億回超えの動画です。

サンフランシスコの街中を、ジムカーナマシンのフォード・フィエスタが暴れまくります。

Ken Block@Essen Motor Show 2019
Ken Block@Essen Motor Show 2019

ホイールスピン、ドリフト、360度ターン、ジャンプなどの走行シーンは、ロケに寛容と思われる西海岸であっても「ホントに公道を使ってやってるんだよね?」と一瞬疑いたくなるほど。

来日の経験も度々あり、2014年にはセントレア空港特設会場でパフォーマンスを見せてくれたことも。目前でその走りを見ると、向きの変え方や安定度など、やはりその動きが違うことがよくわかりました。

Ken Block@Essen Motor Show 2019
少年に帽子をプレゼントするケン・ブロック

個人的には、2019年のコロナが猛威を振るう直前でのドイツ・エッセンモーターショーでのトークショーが印象的でした。ドイツにも多くのファンがサインをもらおうと列をなしていました。

東京オートサロンへも度々顔を見せてくれて、日本の多くのファンへもしっかりとアピールしてくれてきましたが、東京オートサロン2023への来場予定は叶わなくなってしまいました。

Ken Block@Essen Motor Show 2019
Ken Block@Essen Motor Show 2019

ケン・ブロックは、その走りで、クルマの魅力の伝え方のひとつを発明したと言ってもいいでしょう。ご冥福をお祈りします。

(文・写真:クリッカー編集長 小林和久)

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この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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