■次世代「MMA」アーキテクチャ採用。これまでのクロスオーバーEQAとは全く異なるモデルに
メルセデス・ベンツの新型フルエレクトリック4ドアセダン「EQAセダン」市販型プロトタイプを、カメラが初めて捉えました。
メルセデス・ベンツは、「Aクラス/Bクラス」を2025年に廃止、今後は収益性の高い高級モデルとEVに注力していくことを発表しています。
これまでAクラス/Bクラス後継モデルは計画していないと伝えられていましたが、少なくともAクラス セダンは、後継モデルがフルエレクトリック「EQAセダン」として導入されることが濃厚であることがわかりました。
そもそも「EQA」は、2017年にEVハッチバックとして公開。その後2021年1月に「GLA」のEVバージョンとなる、EVクロスオーバーSUV「EQA」が発売されました。そしてその派生モデルであり、またAクラスセダン後継モデルとして新たに設定されるのが、この「EQAセダン」ということになります。
すでに存在が確認されている、EV版「Cクラス」の下に位置する「EQAセダン」は、これまでのクロスオーバーEQAとは全く異なるモデルです。ボディスタイルはもちろんのこと、プラットフォームもICE用の基盤ではなく、2024年に公開予定の次世代専用アーキテクチャー、「MMA」(メルセデス・ベンツ・モジュラー・アーキテクチャー)を採用するからです。
同社の電動ドライブ開発担当バイスプレジデントであるクリストフ・スタージンスキー氏は、今年の始めに「MMAは電動のみではなく、電動ファーストになる」と語っています。 そして「このプラットフォームは燃焼エンジンにも対応するように開発されている」と付け加えています。
MMAベースのクルマは、社内で開発された新しいインフォテインメントシステムを利用してコストを削減。それは「MB.OS」と呼ばれ、2020年代半ば頃、内燃機関モデルに登場する前に、EVで最初に登場する予定です。
かなりカモフラージュが厳重のため、エクステリアの詳細は不明ですが、Dピラーとリアウィンドウがかなり傾斜、セダンより4ドアクーペスタイルが予想されます。
従来のセダンではなくクーペスタイルを選んだ理由ですが、クーペにすることにより空力性能が向上、1回の充電による航続距離が伸びるアドバンテージがあるほか、6インチの高さのバッテリーパックを搭載したセダンは「見栄えが良くない」からだといいます。
EQAセダンのワールドプレミアは、2025年内になると予想されます。