目次
■新型軽自動車がサブスクで乗れる時代に
カーシェアやライドシェアなど、新しいクルマの利用方法が広がっています。そんな中で、注目を集めているのが「サブスク」。月々の定額プランで愛車との生活を手に入れることができる、新しい選択肢です。自動車メーカーやリース会社などが様々なサービスの提供をスタートしており、軽自動車も豊富にラインナップされています。
●ホンダは「買う以外の選択肢」が4種類も
ホンダは新しいクルマの利用方法として、次の4タイプを用意しています。
●最短15分〜利用できるカーシェア「EveryGo」
・1〜11ヵ月の短期中古車サブスク「ホンダ マンスリー オーナー」
・3/5/7年の中短期サブスク「楽まる」
・オンライン手続き専用の中長期サブスク「Honda ON」
とくに個性的なのが、ホンダ販売店で整備した中古車を1ヵ月単位で所有できる「ホンダ マンスリー オーナー」です。毎月定額2万9800円〜(税金・保険・メンテナンス費込み)で、全国48都道府県のHonda Carsが管理する中古車を利用可能。
中古車という特性上、在庫は常に流動的ですが、N-WGN、N-BOX、N-ONE、N-VANといった鉄板人気のNシリーズにも、1ヵ月単位で乗ることができるのはなかなか魅力的。「単身赴任先で使うクルマがほしい」「子どもの送り迎えにサブカーが必要」など、限られた期間だけ“相棒”が必要なときにもぴったりなサブスクプランといえるのではないでしょうか。
●日産のクリックモビには2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤーのイヤーカー受賞で大注目のサクラが
日産自動車のサブスクプラン「クリックモビ」は、X-TRAILやセレナ、ノートといった最新モデルに定額で乗ることのできる魅力的なサービス。
なかでも気になるのが、軽自動車のラインナップ。デイズやルークスはもちろん、発表直後から注文が殺到、2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤーのイヤーカーとK CARオブザイヤーのW受賞をした軽EV・サクラも含まれているんです。
デイズは月額1万2320円から、ルークスは1万3860円からという価格設定の一方で、サクラは2万2990円からと比較的割高ですが、「はじめての電気自動車」にトライしてみたいというユーザーにとってはおあつらえ向き。
サクラのサブスクには、月々2万2990円〜の「エントリープラン」と、2万8600円〜の「おすすめプラン」が用意されています。前者はベーシックな仕様の「X」、後者は充実装備の「G」がベース。料金には登録諸費用、
リース期間中の自動車税、重量税、自賠責保険料、メンテナンス費用(点検・車検・消耗品交換・一般修理・バッテリー交換・タイヤ交換)が含まれます。
なお、クリックモビの対象エリアは順次拡大中で、2022年12月現在では東北、北陸、近畿、四国、九州の一部で利用できない区域があります。また、あまりの人気ぶりにより、現時点では申し込み受付を一時的に停止中とのことですが、販売店によっては用意可能な場合もあるとのこと。気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
●「半年縛り」のシンプルさが魅力! スズキの定額マイカー
スズキでは、中古車を対象にした「定額マイカー」と呼ぶサブスクプランを展開しています。こちらは、「頭金なしの6ヵ月間定額」というシンプルなメニューが特徴。
全車にETCやドライブレコーダー、カーナビ、予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」を標準装備しており、月額費用には契約期間中に発生する各種税金、登録諸費用、保険料(自動車保険・自賠責保険)が含まれています。
対象は「初度登録後3年以内の車両」で、アルトやワゴンR、アルト ラパン、スペーシア、ハスラー、エブリイワゴンといった人気の軽自動車から、お好みの1台を探せるのが魅力。在庫によるものの、アルトワークスのような出物が見つかる可能性もあります。
2022年12月時点では、埼玉・大阪の2エリアで利用が可能。試しに大阪エリアで検索すると、2020年式ハスラーのハイブリッドモデルで走行距離1万kmの車両がヒット。傷や修理跡についても細かく説明が加えられています。
スズキ定額マイカーの月額費用は2万9000円から。「半年縛り」の手軽さゆえ、短期間だけどうしてもクルマが必要という方や、気になる新車をしっかり試してみたい方など、ユーザー次第でいろいろな使い方ができそうです。
●商用車もサブスクできる三菱自動車ウルトラ マイカープラン
三菱自動車が実施している月額定額サービスは、「ウルトラ マイカープラン」。36ヵ月・48ヵ月・60ヵ月から利用期間を選択できるので、短期間で新車を乗り換えたいというユーザーにもフィットするサブスクプランとなっています。
ユニークなのが、EVのek X EVをはじめとしたekシリーズとタウンボックスといった、人気の軽乗用車にくわえて、ミニキャブ MiEV、ミニキャブトラック、ミニキャブ バンという商用車も選べる点。
試しに、ミニキャブ トラックの4WDを5年契約するプランを頭金なし・月間走行距離1000kmでシミュレーションしてみると、月額3万580円で利用できる試算に。月々およそ3万円で、“はたらくクルマ”を5年ごとに乗り換えることができるわけです。軽トラ・軽バンの新しい利用方法として、注目必至な選択肢のひとつといえるでしょう。
ほかにも、オリックスの「いまのり」シリーズや、オリックスと自動車産業DX事業を営むナイル社による「おトクにマイカー 定額カルモくん」、エネオスのサブスク型カーリース事業「ENEOS新車のサブスク」など、国産車を幅広くカバーするメニューを各社が展開しています。
動画コンテンツもショッピングも美容も、サブスクがどんどん当たり前になりつつある昨今。クルマのサブスクも、新しいカーライフの定番になっていくのかもしれません。
(三代 やよい)
【関連リンク】
・ホンダ マンスリー オーナー
https://www.honda.co.jp/monthlyowner/
・日産 クリックモビ
https://ws.nissan.co.jp/
・スズキ 定額マイカー
https://www.suzuki.co.jp/car/teigakumycar/
・三菱自動車 ウルトラ マイカープラン
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/purchase/credit/ultra_mycarplan/
【関連記事】
- クルマのサブスクで乗れるスポーツカーを探してみた!ロードスターやBMW Z4も【2022年版】
https://clicccar.com/2022/11/27/1239445/ - クルマのサブスクで安く乗れる最新車種5選【2022年版】軽からミニバン、スポーツカー、電気自動車まで
https://clicccar.com/2022/11/26/1238804/