新横浜駅が一層便利に。東急と相鉄の直通運転の概要を発表

■新横浜駅から渋谷・目黒方面に直通

2022年11月24日に、東急電鉄と相模鉄道(相鉄)が2023年3月から直通運転を開始する東急新横浜線・相鉄新横浜線の概要を発表しました。

3月に開業する東急・相鉄の新横浜駅(オフィシャル画像)

東急東横線は日吉〜新横浜間、相鉄新横浜線は西谷〜新横浜間を運行する路線で、多くの列車が直通運転を予定しています。

東急新横浜線は、日吉から全列車が東急東横線・目黒線に直通。新横浜から渋谷まで25分、目黒まで最速23分で結ぶ予定です。

東横線渋谷からは東京メトロ副都心線、東武東上線に乗り入れる列車も設定。目黒線目黒からは、都営地下鉄三田線・東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道線にも乗り入れます。

東急東横線へは朝ラッシュ時に4本/時、日中に2本/時が直通します(オフィシャル画像)

運行本数は、平日朝ラッシュ時間帯に1時間あたり最大16本の列車を運行。

このうち4本が東横線直通の急行列車、12本が目黒線直通の急行・各停(各駅停車)となります。目黒線直通列車のうち最大5本は新横浜駅始発となります。

日中は1時間あたり6本の列車を運行。このうち2本が東横線直通の急行、4本が目黒線直通の急行・各停となります。目黒線直通列車のうち2本は新横浜駅始発となります。

東急目黒線には朝ラッシュ時に12本/時、日中に4本/時が直通(オフィシャル画像)

目黒線については、急行が各停を追い越す駅を現行の武蔵小山駅から奥沢駅に変更することで、日吉〜目黒間の所要時間を22分から20分に2分短縮。急行6本は奥沢駅と武蔵小山駅の両方で各停を追い越すことで、所要時間を5分短縮した17分とします。

●相鉄線は1日最大100往復を計画

相鉄20000系は10両編成で、いずみ野線から東急東横線に直通します

相鉄は相鉄本線・海老名駅、およびいずみ野線・湘南台駅から新横浜駅への列車を、1日最大100往復設定する計画と発表しました。

主に本線から東急目黒線、いずみ野線から東急東横線に直通する予定です。いずみ野線は特急・通勤特急を復活させて所要時間の短縮をはかります。

海老名〜新横浜間は最速25分、湘南台〜新横浜間は最速23分で結ばれます。

相鉄21000系は8両編成。相鉄本線から東急目黒線に直通する車両です

朝ラッシュ時は、1時間あたり最大11本を運行。そのうち4本は本線から直通し、7本がいずみ野線から直通します。日中時間帯以降は、1時間あたり4〜8本の運行を予定しています。

●新横浜駅へのアクセスが向上

新横浜駅は、東海道新幹線への乗換駅。相鉄新横浜線・東急新横浜線の開業によって、新横浜駅へ直通できるエリアが大きく拡がります。

相鉄が乗り入れる神奈川県中央エリアはもちろんのことですが、注目したいのは東急新横浜線に乗り入れるエリアです。

新横浜駅に乗り入れる予定の車両。右から東武東上線・相鉄線・東急目黒線・東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線・埼玉高速鉄道線

東急新横浜線に乗り入れる路線は、都営地下鉄三田線・東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道線・東武東上線と発表されています。新横浜駅へは東京北部の西高島平と埼玉県の浦和美園・小川町から直通することになります。

現在このエリアから東海道新幹線に乗り換えるには、東京駅や品川駅に行っていますが、新横浜駅まで乗り換えなしで行けるようになることのメリットも大きいと思います。

いずれにしても、東急新横浜線・相鉄新横浜線の開業でできあがる新しい交通体系に期待したいところです。

(ぬまっち)

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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