ピンククラウンの再来!? 間違いなく「映える」ピンク過ぎるマセラティが約4800万円のクリスマスギフトに

■マセラティのコンパクトSUV「グレカーレ」がバービーとコラボ

2013年、14代目のトヨタ クラウンにピンク色のボディカラーをまとった通称“ピンククラウン”が登場しました。「モモタロウ」と名付けられた特別なピンクカラーが、外装だけでなくメーターの針やフロアマット、ステアリングホイールのステッチにも採用され、その意外性が大きな話題を呼びました。

今回、マセラティが発表したのは、あのときの衝撃を思い起こさせるような1台です。

●特別な「バービー×グレカーレ」は世界限定2台

マセラティが発表したバービー仕様のグレカーレ。コクピット
マセラティが発表したバービー仕様のグレカーレは、インテリアの差し色にもピンクを採用

マセラティが2022年10月26日に公開したのは、内外装をピンクで彩ったコンパクトSUVの「グレカーレ」。

街中ですれ違ったら二度見すること間違いなしの特別なグレカーレは、お人形の「バービー」とのコラボレーションにより誕生しました。なお、バービー仕様のグレカーレは「世界限定2台」という超稀少な特別仕様車となります。

バービーは、世界的な玩具メーカーである米国マテル社がプロデュースしているファッションドール。1959年のデビュー以来、女性を取り巻く環境の変化を反映しながら、それぞれの時代に合わせた装いやスタイルを発信し、多くの少女たちを虜にしてきました。

●車両価格は邦貨約4830万円

マセラティが発表したバービー仕様のグレカーレ。ホイール
マセラティが発表したバービー仕様のグレカーレはトップグレードのトロフェオがベース

1台は、米高級百貨店・ニーマン・マーカスが毎年製作している“豪華過ぎるクリスマスカタログ”の目玉商品に。クリスマスブックの中でも、ロールス・ロイス ドーンやフェラーリFFといった規格外のゴージャスなアイテムをラインナップする「ファンタジー・ギフト」のコーナーに掲載されています。

ニーマン・マーカスの特設サイトによると、バービー仕様のグレカーレの価格は33万ドル(約4830万円)。売り上げの一部は、少女たちに性別にもとづくステレオタイプを受け入れないよう呼びかけ、それぞれが自信をもつようにうながす「バービー・ドリーム・ギャップ」プロジェクトに寄付されます。

もう1台の「バービー×グレカーレ」の詳細については、2023年中に明らかにされるそうです。

●見た目は可愛くとも中身は勇猛

マセラティが発表したバービー仕様のグレカーレ。コクピット
マセラティが発表したバービー仕様のグレカーレは、インテリアの差し色にもピンクを採用

塗装面には玉虫色のトップコートを施しているため、「晴れた日には素晴らしい虹色の輝きを放つ」とのこと。インテリアはブラックを基調に、ピンクのステッチを施したフルレザーシート、ダッシュボード、カーペット、ドアトリムを採用。ドアとセンターコンソールの加飾パネルも艶やかな光沢ピンク仕上げとなっています。

“ピンクグレカーレ”のベースとなっているのは、530馬力を発生するV6エンジンを積んだフラッグシップのトロフェオです。見た目こそ愛らしいものの、走りとサウンドは勇猛そのもの、という羊の皮を被った狼仕様なんですね。

(三代やよい)

この記事の著者

三代やよい 近影

三代やよい

自動車メーカー勤務後、編集・ライティング業に転身。メカ好きが高じて、クルマ、オートバイ、ロボット、船、航空機、鉄道などのライティングを生業に。乗り継いできた愛車は9割MT。ホットハッチとライトウェイトオープンスポーツに惹かれる体質。
生来の歴女ゆえ、名車のヒストリーを掘り起こすのが個人的趣味。
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