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■ヒョンデが提案する世界初の「自動車駆動型ホテル」とは?
環境問題や災害対策の観点から、オフグリッド(電力会社に頼らず、電力を自給自足できている状態)に注目が集まっています。
ヒョンデがイングランド南東部のエセックスにオープンした「ホテル ヒョンデ」もオフグリッドを実現した施設。
しかも、そこで電源として使われているのはアイオニック5。そう、電気自動車が電気を供給する世界初の宿泊設備なのです。
●アイオニック5が電力の供給役
旅先の宿を選ぶ基準は人それぞれです。値段、景色、場所、食事、設備の充実度、あるいはサウナの有無など尺度は多種多様。最近では、「持続可能性に配慮しているかどうか」「環境に対する意識が高いか否か」を重視する人も増えているそうです。
そういった風潮を見据えて、ヒョンデが英国にオープンしたのが「ホテル ヒョンデ」です。
ロンドンからクルマで東へ1時間ほどのエセックス。そこにオープンした「ホテル ヒョンデ」は、施設の電力をEVが供給するという非常にユニークな宿なんです。
ここで電源供給役を務めるのは、「アイオニック5」。トヨタRAV4に近いボディサイズの電動SUVで、輸入車勢の中では珍しい給電機能付き。
最大800Vの超急速充電に対応し、最大3.6kW(または15A)の電力を車内外に供給します。最長618kmという航続距離にくわえ、479万円という良心的なプライスタグまで掲げるなど、全方位で商品力に優れる注目の1台です。
●オフグリッドで楽しむ宿泊体験
アイオニック5がV2L(Vehicle to Load=クルマに蓄えた電気をいつでも自由に取り出すことのできる仕組み)でオフグリッド化を実現した「ホテル ヒョンデ」はハイエンドなラグジュアリー施設。地産地消をコンセプトにするレストランをはじめ、バーやコーヒーラウンジなどを完備しています。
風光明媚な環境を活かし、屋外での食事や散策を楽しめるのはもちろん、夜にはプライベートシネマを楽しむことのできるプログラムも。
もちろん、プロジェクターやスピーカーを動かすのはアイオニック5の役目。映画鑑賞のお供に、ポップコーンメーカーまで用意されているのも心憎いもてなしです。
なお、「ホテル ヒョンデ」は2022年10月19日〜11月5日までの2週間限定オープン。抽選で当たった幸運なゲストのみが、このユニークな宿泊体験を味わうことができるそうです。
(三代 やよい)