新型の軽キャン「VanBaseエブリイ」は、シンプル構造で普段使いと車中泊に対応する2WAY仕様

■自分好みのキャンプを楽しむ軽キャンピングカー

近年大きな注目を浴びている軽自動車ベースのキャンピングカー、いわゆる軽キャンに新型モデルが登場。

新型の軽キャンVanBaseエブリイ登場
自分好みのキャンプを楽しむ軽キャンピングカーがVanBaseエブリイ

通勤などの普段使いからキャンプまで対応する「VanBaseエブリイ」をナイルが10月6日(木)から発売しました。

スズキの「エブリイ」をベースにしたこの新型は、内装をあえてシンプルに作ることで、ベース車の使い勝手はそのままに、フルフラットのシートでキャンプなどの車中泊にも対応する2WAY仕様だといいます。

新型の軽キャンVanBaseエブリイ登場
荷室フロアは奥行172cm×横幅135cmを確保

最近の軽キャンは、外装を大きくカスタマイズすることで、就寝スペースやキッチン、冷蔵庫やエアコンなどを装備した豪華な仕様も数多いのですが、あえてシンプルにした狙いやメリットはどこにあるのでしょうか?

●シンプル仕様にした理由は?

キャンピングカーの業界団体「日本RV協会」の調査によれば、キャンピングカーの国内総保有台数は年々増加していて、2016年には10万台を超え、さらに2020年には12万7400台(前年比約106.7%増)を記録したといいます。

そんな人気急上昇中のキャンピングカーですが、今回、VanBaseエブリイを発表したナイルによれば、中でも人気が高いのが軽キャンピングカー、いわゆる軽キャンなのだとか。

新型の軽キャンVanBaseエブリイ登場
ベースはスズキのエブリイ

数あるキャンピングカーの中でも、運転しやすいコンパクトな車体や、車両価格や維持費が比較的安いことなどが人気の秘密だといいます。

ところが、一方で、ユーザーの中には、外装を大きくカスタマイズしたり、キッチンや冷蔵庫などを備えた本格仕様の軽キャンでは、「普段使いがしづらい」「通勤用とキャンプ用でクルマを2台持つのは難しい」「キャンプギアを持っている場合は不要な機能がある」といった声もあったのだとか。

また、従来からある本格仕様は、キャンピングカーでキャンプを本格的に楽しみたいコアなファンに向けたものが多い反面、最近増えてきたエントリーユーザーなどでは、自分のキャンプギアを持っていて、キャンピングカーに搭載された機能を利用しない人も多いことなどがその背景にあるといいます。

●スペースシャトルにも使われた断熱塗料も採用

そこで、登場したのが、VanBaseエブリイ。

新型の軽キャンVanBaseエブリイ登場
4人乗りなので家族ドライブも可能

本格的な軽キャンに搭載される機能をあえて排除することで、ベースモデルのエブリイが持つ広い荷室空間や使い勝手のよさを活かし、自分のキャンプギア商品などを掛け合わせることで、好みのキャンプを楽しめる仕様にしたそうです。

主な特徴は、まず通常走行時は4人乗りができる2列シート仕様としながらも、2列目シートを収納すれば、フルフラットな空間ができること。

しかも、スペースは奥行172cm×横幅135cmを確保し、快適な就寝スペースはもちろん、リモートワークや趣味を楽しむ場所など、さまざまな用途で活用ができます。

新型の軽キャンVanBaseエブリイ登場
フロアや天井などにはウッド素材を採用

また、荷室のフロアや天井などには、ウッド素材を使用することで、アウトドアの雰囲気を満喫できる仕様に。テールゲート部のフロア下には、外側に引き出せる収納式のテーブルも装備し、天気がいい日などに外で料理などを楽しめるアウトドアリビングも演出できます。

新型の軽キャンVanBaseエブリイ登場
NASAのスペースシャトルでも採用された断熱塗料「GAINA」を使用

また、室内のウッド素材には、NASAのスペースシャトルでも採用された断熱塗料「GAINA」を使用し、高い、断熱性と遮熱性も誇ります。

さらに、オプションとして、ウインドウに貼れて、紫外線を100%、赤外線を99%カットする特許申請フィルム「ahead-TSM90C」も用意。これを装備することで、室内温度が過度に上昇することもなく、車内でも快適に過ごすことが可能となります。

VanBaseエブリイは、新車と中古車のどちらでも製作が可能。新車の場合の参考価格(税込)は、190万5320円〜211万9600円からで、別途オプションが設定されています。

(文:平塚 直樹

【関連リンク】

VanBaseエブリイ公式ホームページ
https://carmo-kun.jp/vanbase/

この記事の著者

平塚 直樹 近影

平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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