■18インチブレーキシステムや「Rパフォーマンストルクベクタリング」を採用
フォルクスワーゲンには、「GTI」という抜群の知名度を誇る、アイコン的なスポーツモデルがあります。そのGTIの上には、トップグレードである「R」が君臨しています。最近では、ティグアンR、T-Roc RといったSUVにも「R」が派生しています。
現行ゴルフVIIIのハッチバック、ステーションワゴンのヴァリアントに追加された待望の「R」は、新たなパワートレーンで、ゴルフ史上最もパワフルな320PSを発生する2.0TSIエンジンが搭載されています。エンジンスペックは、320PS/5350-6500rpm・最大トルク420Nm/2100-5350rpmで、組み合わされるトランスミッションは、7速DSG。
同エンジンは、排出ガスの低減や燃費性能の向上、エンジン特性の最適化を目的に、多様な改良が施されたそうです。スペック面では、最高出力は先代より10PSアップ、最大トルクは20Nmの増強となっています。
足元には、先代よりも1インチアップとなる18インチブレーキシステムが採用されたことで、制動力も向上。高速度域からも安心して止まれるブレーキング性能が確保されています。
ブルーにペイントされた「R」ロゴが付くブレーキキャリパーは、パフォーマンスだけでなく、スポーティな見た目にも大きく貢献しています。
そのほか、ティグアンRに採用されている「Rパフォーマンストルクベクタリング」と「ビークル ダイナミクス マネージャー」の搭載により、最適なトルク配分と正確でニュートラルなハンドリングが得られるとのこと。
「R」のロゴエンブレムがフロントなどに配されたエクステリアは、「R」専用デザインのバンパーもはじめ、専用色に同色化されたサイドシル、リヤに配されているグロスブラックのリヤディフューザー、4本出しのエクゾーストパイプなどがスポーティムードを放っています。
一方のインテリアには、カーボン調デコラティブパネルのほか、鮮やかなブルーの「R」ロゴが付く「R」専用ヘッドレスト一体型トップスポーツシートを用意。
デジタルメータークラスター「Digital Cockpit Pro」には、ドライビングプロファイルで「スポーツ」もしくは、R専用の「レースモード」を選択すると、デジタルメータークラスターに「R」専用の表示が可能になり、スポーツドライブを盛り上げてくれます。
FFスポーツでは、新型のホンダ・シビックタイプRが話題を集めています。新型ゴルフR、ゴルフRヴァリアントが日本に上陸したことで、FFスポーツハッチがさらに盛り上がりそうです。
●ボディサイズ
全長4295×全幅1790×全高1460mm(ゴルフR)
全長4650×全幅1790×全高1465mm(ゴルフRヴァリアント)
●価格
「ゴルフR」:639万8000円
「ゴルフRヴァリアント」:652万5000円
(塚田 勝弘)