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■2代目「C-HR」は次期プリウスのSUVバージョン?
2016年12月にデビューしたスタイリッシュなコンパクトSUV、トヨタ「C-HR」。
同社の世界戦略SUVとして、さながらコンセプトモデルのような斬新なエクステリア・デザインで登場。
スピード感のあるキャビン形状や彫刻的な面造形、強く絞り込んだボディに対して大きく張り出したホイールハウスなど、独創的なスタイルを追求。
現行プリウスで初採用されたTNGA「GA-C」プラットフォームを採用しており、欧州をはじめとする世界の様々な道で走行テストされ、ステアリングやショックアブソーバーのチューニングなど、運動性能に拘ったC-HR独自の「味付け」がなされています。
発売後は数年に渡って企画台数である6,000台/月前後の販売を維持しました。その後は徐々に販売台数を落とし、2020年9月に個性派コンパクトSUVの分野で競合する「ヤリスクロス」が登場すると、更に販売が足踏みするようになり、発売後6年弱が経過した現在では1,000台/月を割る状況が続いています。
そうした背景にはエクステリア・デザインを重視するあまり、後席の居住性が犠牲になっていることや、後方視界の悪さなども販売に影響を与えているようです。
●デザイン優先のコンセプトは維持。後席居住性を改善
そうしたなか、来夏にも2代目となる次期「C-HR」の登場が噂されています。
各種情報によると、エクステリア・デザインは2021年12月の“バッテリーEV戦略に関する説明会”で公開された「bZ Compact SUV」がベースになっている模様。
車両サイズは現行の全長4,360mm×全幅1,795mmに対してそれぞれ拡大されているようで、全高(1,550mm)についても20mm程度拡大される見込み。
初代モデルの斬新さを継承しつつ、後席居住性の改善を図るようで、フロントマスクには次期プリウスと同様に細幅グリルを採用。車高の低い4ドアクーペとなる次期プリウスのSUV版的な位置付けになるようです。
●次期プリウスに準じたパワートレーン搭載。デビューは2023年夏頃?
本年末~2023年初旬のデビューが予想されている次期プリウスでは、改良型の1.8Lハイブリッドと2.0LのPHEVが設定される見込みで、新開発のリチウムイオンバッテリーをはじめ、全ての電動モジュールを刷新。パワーと燃費性能の両立が図られる見込み。
一方、次期C-HRについてもノア/ヴォクシーへの採用で熟成が進んでいる「第5世代のハイブリッドシステム」搭載により、動力性能が大幅に向上する見込みで、現在ガソリンモデルに搭載されている1.2Lターボエンジンは、燃費や排ガス規制クリアの観点からドロップされるようです。
これにより次期C-HRのバリエーションは、次期プリウスと同様に改良版の1.8Lハイブリッドモデルと2.0L PHEVの2構成となりそう。
プラットフォームについては熟成が進む最新のTNGA「GA-C」に刷新。サスペンション形式は現行の前ストラット、後ダブルウィッシュボーンを継承。
スポーティなフォルムに相応しいハンドリング性能を獲得し、モーターやバッテリーの性能向上と相まって、心地良い加速と優れた燃費性能を高次元で両立させる模様。
またハイブリッドモデルには従来のFF仕様に加え、後輪をモーターで駆動するE-Fourが用意されるようです。
2023年夏頃の登場が予想される次期「C-HR」ですが、現行モデルに追加された“GR SPORT”や、将来的にはBEV仕様の登場も予想されるだけに、今後の動向が注目されます。
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トヨタ C-HR
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