今度はパナメーラだ。ポルシェがEV化を加速

■EV版ではVWグループの「SSP」プラットフォームをポルシェチューン

ポルシェは現在、4ドアリフトバック「パナメーラ」の大幅改良モデル(次期型の可能性も)を開発中とみられますが、同モデルにフルエレクトリックバージョンを設定することを計画していることがわかりました。

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ポルシェ パナメーラ 次期型プロトタイプ

Autocar誌の調べによると、EV版ではVWグループのSSP(スケーラブルシステムプラットフォーム)をベースに、ポルシェが専用に開発したものを採用するといい、2020年代後半に登場が噂されている「タイカン」第2世代にも流用される見込みです。

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ポルシェ パナメーラ 次期型プロトタイプ

内燃機関を搭載しないパナメーラは、ホイールベースを延長しボディを拡大、タイカンより優れた居住空間を実現すると見られます。

中国市場で販売されるLWB(ロングホイールベース)の全長5,199mm、ホイールベース3,100mmと同レベルのサイズが予想されます。

現行型タイカンは全長4,963mm、ホイールベース2,900mmであるため、その差は明白です。

エントリーモデルのEVパワートレインにはシングルモーター、上位モデルにはデュアルモーターを搭載、エネルギー密度の高い、より高度な800V技術に取り組んでいることもわかりました。発売されればタイカンの上に位置、ブランドのフラッグシップEVサルーンとなりそうです。

内燃機関、PHEVを搭載するパナメーラ改良型(あるいは次期型)は、2023年に登場が予想されており、2020年後半まで販売が予定されています。

そのため、クロスオーバーSUV「マカン」同様に内燃機関モデルとEVモデルが併売されると思われます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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