人気上々の新型コンパクトミニバン「トヨタ・シエンタ」が東北宮城工場で続々誕生

■話題のトヨタ新型「シエンタ」、ラインオフ式を開催

新型シエンタのイメージカラーを纏った2台

トヨタ自動車が8月23日にフルモデルチェンジした5ナンバーサイズのコンパクトミニバン、新型「シエンタ」。

愛らしい丸味を帯びた外観や広い荷室などが好評のようで、早くもヒットの予感が漂っています。

先代から大きく変化したフランスの小型車を思わせるエクステリア・デザインは確かに魅力的。

そうしたなか、9月7日(水)に同車の生産を担当するトヨタ自動車東日本が、同社宮城大衡工場敷地内の結(ゆい)ギャラリーから新型シエンタのラインオフ式の様子を公開しました。

新型シエンタのラインオフ式を開催

トヨタ自動車東日本は、2012年7月に関東自動車工業、セントラル自動車、トヨタ自動車東北の3社が統合されて誕生した、トヨタグループの小型車専門製造会社で、現在はシエンタのほか、ヤリス、ヤリスクロス、アクアなど人気モデルの生産を手掛けています。

初代のシエンタについてはダイハツ工業が生産を担当していましたが、2015年7月に発売された先代の2代目から宮城大衡工場に生産移管されました。

●半導体不足等による生産遅延にも言及

豊田章男社長がメッセージを披露

今回の式典では、トヨタ自動車の豊田章男社長による同工場従業員に向けた感謝と激励のメッセージが披露されたほか、式典に登壇したトヨタ自動車東日本の宮内一公社長からは、納車が長引いていることへのお詫びや、新型シエンタ生産に向けた意気込みが語られました。

そんな同社が新型シエンタを製造する様子を動画でご覧下さい。

また、同社の女性社員が実際に新型シエンタを使ってみた感想を女性目線で紹介。駐車場で「アドバンストパーク」を使ってみて実感した“後続車を待たせるプレッシャーからの解放”などのコメントを披露しました。

●震災からの復興支援に向けて

新型シエンタ製造ラインの様子

「2011年3月の震災で多くのものを失った東北でクルマをつくり続け、自動車産業の基盤を構築することがトヨタグループとしての復興への貢献」とする豊田章男社長の強い想いで設立されたトヨタ自動車東日本。

続々誕生する新型シエンタ

式典で同社の宮内社長は「震災復興はいまだ道半ばと言われており、持続的な復興支援を目指す我々にとっても現状はまだ通過点。新型シエンタを筆頭に、コンパクト車のものづくりを通じて東北の皆様と一緒に東北の未来を創りたい」としています。

そんな同社も今ではトヨタ自動車の子会社であるダイハツに負けないコンパクトカーメーカーに成長しつつあり、同社が生産する3代目シエンタの今後の市場動向が大いに注目されます。

Avanti Yasunori

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トヨタ シエンタ
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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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