三菱の6代目ミラージュがハローキティのコラボラッピング車を展示。キティちゃんは三菱の広宣活動などで活躍【今日は何の日?8月12日】

■キティ・ロボット展でミラージュのコラボラッピング車が登場

2012(平成24)年8月12日のこの日、三菱自動車はサンリオエンターテイメントが開催するチャリティイベント「KITTYROBOT(キティ・ロボット)展~未来におくるメッセージ~」で、新型の6代目「ミラージュ」のコラボレーションラッピング車を展示しました。

6代目ミラージュの「KITTYROBOT」コロボレーションラッピング車
6代目ミラージュの「KITTYROBOT」コラボレーションラッピング車

●長い歴史を持つ三菱のコンパクトカー、ミラージュが12年ぶりの復活

ミラージュの歴史は古く、初代は1978年に先進技術満載の3ドアハッチバックのコンパクトカーとしてデビューしました。直線基調のエッジのきいたヨーロピアンなデザインは、カジュアルなクルマとして若者の人気を獲得。その後、モデルチェンジを続けましたが、人気が低迷して2000年に一旦生産を中断しました。

1978年にデビューした初代ミラージュ
1978年にデビューした初代ミラージュ

その後、2012年に世界戦略車として復活したのが、6代目ミラージュです。6代目ミラージュのアピールポイントは、ガソリン登録車トップクラスの低燃費と軽自動車並みの低価格でした。順調な販売で滑り出しましたが、以降は期待通り販売は伸びませんでした。スペースユーティリティに優れた軽のハイトワゴンが大人気の市場で、リッターカーの存在感をアピールするのが難しかったためでした。

●ハローキティのパッケージングオプションも販売

2012年のこの日に開催された「KITTYROBOT(キティ・ロボット)展~未来におくるメッセージ~」は、サンリオエンターテイメントが運営するテーマパーク「サンリオビューロランド」の新しいアトラクション「キティ・ロボット」のオープニングを記念したイベントです。

2016年発売の6代目ミラージュ
2016年発売の6代目ミラージュ

三菱は、2006年にサンリオと包括的なライセンス契約を締結し、年代を問わず多くの女性から愛されている人気キャラクターのハローキティを、「ハッピードライブアンバサダー」として、広宣や販促で活用していました。展示されたラッピング車は、イエローボディのミラージュをベースに、ボンネットとサイドにキティ・ロボットのイラストが描かれ、多くの注目を集めていました。

また2013年には、ミラージュにハローキティの40周年を記念した「ハローキティ40thアニバーサリーパッケージ」というオプションの限定販売が行われました。オプションは、ハローキティのシンボルであるリボンをあしらったホイールキャップやリアエンブレム、助手席フロントバンパーコーナー、運転席側ドアミラーなどに付くオリジナルデザインのデカール、さらにハローキティ柄のシートカバーやクッションなど多岐にわたりました。

●他にもいろいろある有名キャラクターとコラボしたクルマ

ハードなクルマとソフトなキャラクターの組み合わせに違和感を持つ人も多いと思いますが、実はコラボした例は他にもあります。

光岡自動車「デビルマンオロチ」
光岡自動車「デビルマンオロチ」

トヨタの2代目「オーリス」は2013年から機動戦士ガンダムとコラボした「シャア専用オーリス」、同じく2017年にトヨタ86はウルトラマンとコラボした「M78×86」、光岡自動車にはオロチとデビルマンがコラボした「デビルマンオロチ」があります。変わったところでは、ベンツのエントリーモデルAクラスは、ドラゴンボールの孫悟空の声やキン肉マンやシティハンターの主人公の声をCMに起用していました。


キャラクター好きには嬉しい企画かもしれませんが、気を付けないとキャラクターの宣伝カーに間違えられてしまいそうですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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