シボレー コルベット初の電動モデル「E-Ray」、ニュルブルクリンクに降臨したプロト3台を発見

■電動化を示すイエローステッカーを確認。充電ポートはフロントフェンダーか

GMシボレーブランドは現在、初の電動モデルを開発中ですが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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シボレー コルベット E-Ray 開発車両

ニュルブルクリンク高速テストに姿を見せたのは3台のプロトタイプです。注目は以前貼られていなかった電動化を示すイエローステッカーがリアウィンドウ左上やドアに貼られていることです。これは、ドイツでテストカーに義務付けられた安全マーカーで、車両が事故やキャッチに巻き込まれた場合に、電動パワートレインを扱っていることを救急隊員に知らせる役目を果たしています。

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シボレー コルベット E-Ray 開発車両

明確な充電ポートは確認できていませんが、運転席側フロントフェンダーに隠されている可能性があります。

また「7」のスポークホイールは見栄えが良くありませんが、実際にはカーボンレボリューションによりGM用に制作されたカーボンファイバーリムで、標準のZ06ホイールよりも41ポンド(18.6kg)軽量だといわれています。

また「7」は「5」よりアグレッシブなフロントスプリッターを備えていることがわります。おそらく、オプションかグレード違いかの相違と思われます。

E-Ray」(仮称)と呼ばれる可能性のある市販型は、2つのプラグインハイブリッド(PHEV)モデルが存在すると噂されています。1つは標準モデルの6.2リットルV型8気筒エンジンに電気モーターを組み合わせ、最高出力650ps・最大トルク678Nmを発揮するものです。

もう1つはハイエンドモデルで、最強モデルZ06の5.5リットルV型8気筒エンジンにモーターを組み合わせ、システム合計最高出力1000ps・最大トルク1322Nmを発生させるといわれ、こちらは「Zora」という名称が予想されています。さらにハイブリッドが導入された後にはフルエレクトリック(EV)の登場が確定しており、GMの「Ultium」バッテリー技術を使用し、こちらの最高出力も1000psのハイパワーとなることが噂されています。

コルベット初の電動モデルのワールドプレミアは早くて2023年とまだ先ですが、その詳細は「後日発表する」とのみ公式SNSに投稿しています。2023年以降シボレーは一気に電動化にシフトしてくと予想されます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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