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■特別賞はスズキ「ジムニー」が獲得
オートアフターマーケット連絡協議会は、2022年7月27日(水)に自動車関連事業者の投票で決まる「クルマ屋さんが選ぶ“いいクルマアワード2022”」を発表しました。
大賞には、5年連続でトヨタのハイブリッドモデル「プリウス」が受賞。
特別賞は、スズキの軽SUV「ジムニー」が獲得したことを明らかにしました。
●アフターマーケットのプロが選ぶ賞
今回発表された「いいクルマアワード」は、自動車アフターマーケットの業界団体「オートアフターマーケット連絡協議会」が2017年より実施しており、今回で6回目となるクルマの賞です。
毎年、自動車整備、車体整備、買取り、用品・部品販売、新車・中古車販売、ロードサービス、ガソリンスタンド、カーディテイリング、保険などに従事している人たちがウェブで投票(今回は2022年2月10日〜3月11日の期間に実施)。アフターマーケットに従事するプロの視点で選ぶ「いいクルマ」を選定しています。
賞には、「コスパ部門」「次に乗りたいクルマ」「トラブルレス部門」「カスタマイズしたいクルマ」「リセールバリュー部門」「あこがれのクルマ」の全6部門があります。
●プリウスは「トラブルが少ない」ことも大賞の決め手
大賞を受賞したプリウスは、総投票数834票を獲得。「価格の割に良いクルマ」「トラブルの少ないクルマ」の各部門で1位を獲得しています。
また、「リセールバリューの高いクルマ」部門においても3位入賞となり、幅広い支持を得たことで、5年連続の大賞となりました。
主催者によれば、プリウスは特に「トラブルが少ないクルマ」での評価が例年高く、この部門だけでも4年連続1位なのだとか。
「安定した品質が、ユーザーのみならずクルマに携わる人にとっても安心できるクルマといっても過言ではありません」といったコメントを発表しています。
●ジムニーは「カスタマイズしたいクルマ」でダントツ1位
一方、特別賞に選ばれたジムニーは、「カスタマイズしたいクルマ」で圧倒的な支持を集めて1位を獲得。
アフターパーツが充実しているなど、オフロードの趣味のクルマとして楽しめる一方で、ADASも装備されており、通常使用するクルマとしても高い評価を集めたといいます。
また、「リセールバリューの高いクルマ」でも6位に入賞するなど、根強い人気と評価が今回の結果となったのだといいます。
●プリウスとジムニーの開発者のコメント
今回、大賞の受賞にあたり、プリウスの開発者であるトヨタ自動車TC製品企画ZF主査の大矢堅樹氏、主幹の菅野伸介氏は、以下のようなコメントを発表しています。
「自動車業界を支えて下さっているプロの方々から5年連続でご選出頂けた事は長く長く愛して頂けている証しでもあり我々、開発に携わる者に強いエネルギーを頂いております。
プリウスは1997年、世界に『さきがけ』て量産ハイブリッド車をこの世に出し、正にカーボンニュートラルの『さきがけ』となった車ですが、今年発売25年を迎えおよそ600万台を世界中のお客様にお届けできた事は、お客様や自動車業界の皆様に支えて頂いた証でもあり、心から感謝申し上げます。
お客様、自動車業界550万人の幸せを沢山量産できる様、今後共、努めさせて頂きたいと思いますので、引き続きのご支援をよろしくお願い致します。アワード受賞本当にありがとうございました」
また、ジムニーで受賞したスズキの四輪商品第二部チーフエンジニアの米澤宏之氏は、以下のようにコメントしています。
「ジムニーは、1970年に、コンパクトで本格的な4WD性能を持った車両として発売して以来、ずっとこだわりを持ち続け、唯一無二の車として開発してきました。その基本は変えず、プロの方にも満足して頂ける性能を持ち、さらに幅広いお客様にも満足していただけるよう進化させてきました。
52年の長きに渡り皆様に支えて頂き、育てて頂き、今のジムニーがあります。心より感謝申し上げます。今後もご期待に沿えるよう進化させ、引き続き皆様と一緒に育ててまいりたいと考えております。
このたびの特別賞、誠にありがとうございました」
プリウスとジムニーは、いずれも長い歴史を持つロングセラーのモデル。それだけに、長年熟成されてきた信頼性や商品性などは、かなり高いモデルだといえます。
それらがクルマの修理や整備、販売や買取りなどに携わる多くのプロに評価されたことが、今回の受賞に繫がったのでしょうね。
(文:平塚 直樹)