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■理由で最多は「旅行先での移動手段としても使える」
コロナ禍による自粛要請なども徐々に緩和されつつある昨今、旅行を計画している人も多いでしょう。特に、比較的近場へ出かける「日帰り旅行」なら手軽ですし、さほど費用もかからないため、近々予定している人も多いと思います。
そうした日帰り旅行の場合、移動手段としてはクルマのほかに、電車やバスなどの公共交通機関も利用できますが、多くの人はどのような方法で移動するのでしょうか?
時間貸し駐車場「タイムズ」やカーシェアリングサービス「タイムズカー」などを手掛けるパーク24は、同社が運営するドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員約937万人(2022年4月末現在)のうち6940名を対象に、「日帰り旅行」に関するアンケート調査を実施。
その結果、日帰り旅行での移動手段にクルマを使う人が80%以上、理由は「旅行先での移動手段としても使用できる」ことが最多であることなどが分かりました。
●愛車がなくてもクルマを利用する人が一定数
今回の調査は、2022年2月16日〜2月22日の期間、インターネットによるアンケートによって行われたものです。
調査では、まず、日帰り旅行に行く場合「どのタイミングで行き先を決定するか」を質問。その結果、ベスト3は
1位:「1ヵ月〜1週間前」 41%
2位:「1週間前〜前日」 30%
3位:「3ヵ月〜1ヵ月前」 20%
となりました。
また、「日帰り旅行での移動手段」に関するアンケートも実施。ベスト3は
1位:「クルマのみを使う」 64%
2位:「クルマと公共交通機関を組合せる」 23%
3位:「公共交通機関のみを使う」 13%
で、1位と2位を合わせると、クルマを使う人が87%と大半を占める結果となっています。
ちなみに、これらをクルマの保有状況別で見ると、クルマ保有者は8割が「クルマのみを使う」と回答、非保有者と30ポイント以上差がついています。
また、非保有者の3人に1人は「クルマと公共交通機関を組合せる」と回答していることから、クルマを持たない人でもレンタカーやカーシェアリングなどを利用して、日帰り旅行にクルマを使う人が一定数いることも分かります。
●若い世代は「クルマと公共交通機関を組合せる」
さらに、これら結果を年代別で見た場合、40代以上は7割近くが「クルマのみを使う」と回答。一方、30代以下は「クルマのみを使う」が約半数、「クルマと公共交通機関を組合せる」が3割程度となっています。
なお、今回の調査対象者は、年代が上がるほどクルマの保有率が高くなる傾向にあるといいます。また、「30代は約7割、20代以下は8割以上がクルマを保有していない」ことから、調査を行ったパーク24では、(若い世代ほど)「クルマと公共交通機関を組合せる人が多い」傾向だと分析しています。
●「自由にプランを変更できる」こともクルマの魅力
調査では、さらに、「クルマのみを使う」「クルマと公共交通機関を組合せる」と回答した人に「クルマを使う理由」も聞いています(複数回答可)。
その結果、ベスト5は次のようになっています。
1位:「旅行先での移動手段としても使用できる」 62%
2位:「自由にプランを変更できる」 60%
3位:「荷物の量を気にしなくて良い」 50%
4位:「時間の制約がない」 47%
5位:「雨天でも移動しやすい」 45%
1位の「旅行先での移動手段としても使用できる」と2位の「自由にプランを変更できる」は僅差ですから、行き先で予定を気ままに変えられることもクルマを使う魅力のようですね。
なお、「その他」(2%)には、「新型コロナウイルス感染症対策のため」という回答もあり、「密」を避ける移動手段としてクルマを利用する人も一定数いるようです。
また、これら結果を性別で見ると、女性は男性よりも「荷物の量を気にしなくて良い」が10ポイント以上、「雨天でも移動しやすい」「子どもやペットとの移動が楽」が5ポイント以上高くなっているといいます。
今回のアンケートにより、クルマの保有状況にかかわらず、大半の人が日帰り旅行の移動手段としてクルマを使うことが分かりました。また、クルマの保有率が高くない若い年代ほどクルマと公共交通機関を組合せて移動する人が多いようです。
ちなみに、「公共交通機関のみを使う」と回答した人が「クルマを使わない理由」については、「クルマの方が費用が高くなる」が最多で41%。次いで「お酒が飲めなくなる」35%、「渋滞などで時間が読めない」32%という結果だったそうです。
日帰り旅行にクルマを利用しない人には、費用を節約したいとか、せっかくの休日なので出先でお酒を飲みたい人なども多いようですね。
(文:平塚 直樹 *写真はすべてイメージです)