小惑星探査機「はやぶさ」打ち上げ/オペル創業者のアダム・オペル生まれる/マツダの初代ボンゴがデビュー【今日は何の日?5月9日】

■小惑星から微粒子を持ち帰った探査機「はやぶさ」打ち上げ

2003(平成15)年5月9日、小惑星イトカワの調査を目的とした探査機「はやぶさ」が、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられました。予定通り2005年に3億km離れたイトカワに到達し、表面の砂(微粒子)を採取。それを閉じ込めたカプセルは2010年6月、オーストラリアの砂漠に落下し、無事回収されました。

5月9日にはゴルファーの鈴木愛、サッカーの原口元気、俳優の松田龍平、歌手の平瀬綾香、格闘家の青木真也、野球の掛布雅之、女優の森光子、米ミュージシャンのビリー・ジョエル、オペル創業者のアダム・オペルなどが生まれています。本日紹介するのはアダム・オペルです。

●ミシンの製造会社から始まったオペルの創業者アダム・オペルが誕生

オペル創業者のアダム・オペル
オペル創業者のアダム・オペル

アダム・オペルは1837年5月9日、ドイツのリュセルスハイムで生まれました。錠前師だった父親の跡を継ぐ修業をしていましたが、旅行で訪れたパリでミシンに興味を持ち、ミシンメーカーに勤めます。1862年に故郷に戻るとミシン製造会社を設立し、1870年頃には人気のミシンメーカーに成長。さらに1886年には自転車の製造も始め、自転車事業も順調に成長し、主力はミシンよりも自転車となりました。しかしオペルは1895年にチフスに感染してこの世を去ってしまいます。

オペルには5人の息子がいましたが、彼らは自転車市場が衰退し始めた1898年、次の事業として自動車製造に取り組みます。その後、オペルは紆余曲折の長い歴史を乗り越えながら、現在はステランティスの傘下でオペルらしい信頼性の高い大衆車を提供し続けています。

オペルの起源は、アダム・オペルが設立したミシン製造会社ですが、オペル自身は自動車製造にかかわることなく、また息子たちが作った自動車を見ることもなかった創業者なのです。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?

●ワンボックスカーのパイオニアとなったマツダ・ボンゴがデビュー!

1966年(昭和41)年5月9日、マツダのキャブオーバー商用車/乗用車の初代「ボンゴ」がデビューしました。RR(リアエンジン・リアドライブ)レイアウトのボンゴシリーズには、商用タイプのトラックとワンボックス型バン、および乗用タイプのワンボックス型ワゴン「コーチ」が用意されました。コーチはバンのボディに3列シートを搭載した8人乗りのワゴン。最大の特徴である低床は地上高450~460mmと大人の膝程度で、アプローチのし易さが大きな注目を集めました。

1966年にデビューした初代ボンゴ(ワンボックスバン)
1966年にデビューした初代マツダ・ボンゴ(ワンボックスバン)

パワートレインは、ファミリア用アルミ合金製800cc(1968年には1.0Lに拡大)直4OHVエンジンと、4速フロア式MTの組み合わせ。エンジンは低速重視にチューニングされ、ファミリアより最高出力で劣るものの、低中速トルクが高いためフル搭載時にも力強い走りを実現していました。

ボンゴの最大の特徴は、低床化によるアプローチしやしさ
ボンゴの最大の特徴は、低床化によるアプローチしやしさ

キャブオーバー型の超低床の多目的車として登場したボンゴは、その使いやすさが評価されて大ヒットします。その後、トヨタ「ミニエース」や三菱「デリカ」が登場しますが、ボンゴはワンボックスカーのパイオニアであり、スタンダードになったのでした。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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