目次
■運転をサポートしてくれる先進安全装備を備えたクルマ
以前クルマのTV-CFなどで良く耳にした「サポカー」。このサポカーを改めて説明したいと思います。「サポカー」は、政府が高齢ドライバーの交通事故防止対策の一環として、自動ブレーキをはじめとした先進安全装備を搭載したクルマに付けた愛称で、正式には「セーフティ・サポートカー」と言います。
「サポカー」は官民連携で普及啓発に取り組んでいて、新しいクルマ選びの1つの基準となりました。65歳以上の高齢ドライバーを対象にサポカーの基準を満たした新車、もしくは後付けのペダル踏み間違い急発進抑制装置の購入を支援するために補助金も設定されていましたが、2021年11月29日でサポカー補助金(安全運転サポート車普及促進事業費補助金)は終了しています。
●装備の充実度で4つのタイプに分けられる
「サポカー」は装着される運転支援機能によって4つタイプに分けることができます。最もベーシックなタイプが「サポカー」です。これは自動ブレーキ機能が装備されているクルマが対象となります。続いて4段階の上から3番目になる「サポカーSベーシック」。こちらの対象となるのは対車両の低速自動ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置が装備されているクルマです。
上から2番目の「サポカーSベーシック+」は、対車両の自動ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置が装備されているクルマで、「サポカーSベーシック」とは自動ブレーキの作動速度が異なります。そして最も上位となるのが「サポカーSワイド」です。
●車線逸脱警報と先進ライトが条件のサポカーSワイド
「サポカーSワイド」は車両だけでなく、歩行者にも対応した自動ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置に加えて、車線逸脱警報と先進ライトを装着したクルマが対象となります。先進ライトとは、先行車や対向車などを検知してハイとロービームを切り替える自動切り替え型前照灯。先行車や対向車などを検知して、ハイビームの照射範囲のうち、当該車両のエリアのみを部分的に減光する自動防眩型前照灯や、ハンドルや方向指示器など運転者の操作に応じて、水平方向の照射範囲を自動的に制御する配光可変型前照灯などが該当します。
サポカーは4段階ありますが、現在では軽乗用車の最新モデルならば、サポカーSワイドがスタンダードとなっています。ただし中古車の場合はサポカーやサポカーSベーシックなどの車種も多く存在します。長く乗りたいという方であれば、新車、もしくはできるだけ年式の新しい運転支援システムが充実したクルマを購入することをオススメします。
(萩原文博)
※この記事は2022年4月15日に再編集しました。
【関連記事】
- 2022年5月からスタートする「サポカー限定免許」ってナニ?【豆知識】
https://clicccar.com/2022/04/13/1177023/ - コロナ禍で事故死亡率が増加中! 重大事故の防止に役立つ、後付け「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」とは?
https://clicccar.com/2020/06/02/982169/ - 【高齢者向けのクルマ選び】運転する親には安全装備が充実した小型車、親の送迎などには福祉車両がいい理由
https://clicccar.com/2020/04/25/970916/ - 高齢者の親にもオススメ! 100万円台で買える、安全装備が充実したクルマ6選
https://clicccar.com/2020/04/24/970912/