■前後2カメラ式デジタルルームミラー型で彩速ナビの「TYPE S」2022年モデルとの連携が可能
JVCケンウッドは、ケンウッド「彩速ナビ」の普及価格帯モデルである「TYPE S」4機種の発売に合わせ、「ケンウッド」ブランドから、デジタルルームミラー型ドライブレコーダー「DRV-EMN5700」を3月下旬から発売します。
ケンウッドは、ドライブレコーダー市場のシェアにおいて、コムテック、ユピテルとともに3強の一角を占めています。
デジタルルームミラー型ドライブレコーダー「DRV-EMN5700」は、11型IPS液晶を採用。
同モデルは、「彩速ナビ」の「TYPE S」シリーズの2022年モデル(全4モデル)と連携可能なのが最大の特徴です。
同社によると、最近のドライブレコーダー市場では、運転中の映像を録画できるだけでなく、荷物などを満載しても後方の死角が少なく、後方確認時の視界が格段に向上するデジタルルームミラー型ドライブレコーダーのニーズが高まっているそうです。
新製品の「DRV-EMN5700」は、カーナビのGPSや各種センサーから得た高精度な自車位置情報を反映することで、ナビの地図画面上に、同機で録画中の映像を「PIP(ピクチャーインピクチャー)」で再生できます。
ナビ画面でドラレコの録画映像を再生しながら、地図上の自車の走行位置や走行軌跡を同時に確認することも可能。また、録画映像を2倍、4倍に拡大して表示することもできます。
ドライブレコーダーの機能としては、前後2カメラともに暗所の撮影に強い高感度CMOSセンサー「STARVIS」を搭載。夜間やトンネル内などをはじめ、暗いシーンでも明るく鮮明な撮影ができます。
ステアリングから手を放さずに録画を開始できる音声コマンド機能を用意。
音声コマンドは、緊急時などに手動録画を開始できる「録画開始」をはじめ、静止画撮影ができる「写真撮影」、表示画面を切り替えられる「表示切替」の3つの音声に対応。また、最長約10時間の駐車監視録画などにも対応しています。
日本で多い右ハンドル車のドライバーと同じ視点で録画できる「右側カメラ仕様スライド式フロントカメラ」が採用されているのもトピックス。フロントカメラはスライド可能で、純正ルームミラーに装着できます。
タッチパネル式液晶が採用され、液晶画面上のアイコンをタッチして操作することで、フロントカメラとリヤカメラの表示エリアの調整ができるほか、前方と後方の画面表示の切り替えや、画面の明るさ調整も可能。
さらに、SDカードの録画領域をあらかじめ確保して断片化を未然に防止し、SDカードのエラーを防ぐ同社独自の記録システムの採用により安心感と作業性を高めています。
ドライブレコーダーで録画する際、定期的に必要だったSDカードのフォーマット(初期化)作業を不要として、録画の信頼性を向上。ほかにも、前後カメラともに走行時の映像を高精細なフルハイビジョンで録画されます。
「HDR機能」により、逆光などの明暗差の大きな状況下でも明瞭な映像記録が可能。
車線逸脱検知や歩行者検知、後方急接近警告などが用意される「運転支援機能」により安心、安全なドライブをサポートします。
●価格:オープン
市場推定価格:5万5000円前後
(塚田 勝弘)